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2009年12月25日 (金)

本【独白するユニバーサル横メルカトル/平山夢明】

独白するユニバーサル横メルカトル/平山夢明
表題作を含む8編を収録。

タイトルカッコイイ!!
などと言いつつ、寄りによってクリスマスにレビュー。

もう、消えてなくなりたい。

クリスマスとか関係なく、最近平山夢明の本読みすぎだ。
さて、今回の独白するユニバーサル横メルカトル
勿論聖夜にはおすすめできません(言われなくても普通読みませんね)

グロいけど所々面白い。
ホラーとして怖い「面白い」ではなく、台詞の言い回しなんかが面白くて笑える。

「C10H14N2(ニコチン)と少年」では
主人公である、たろう(小学生)の語彙に脱帽。
“こんなボロボロの何の役にも立たない、放っておいても勝手に朽ち果ててしまうような、社会不適合もいいとこの、人より多く持っているのはチ○○ンだけというような哀れなおじいさん”

なんだろう、この流れるような罵詈雑言
私も見習……わない方が良いな。

まー胸糞悪い話なんですが、この台詞には少し笑った。
(途中の伏字はタイトルから推理して下さい。シャレだよ……)

表題作「独白するユニバーサル横メルカトル」
この話は主人公が地図。人間とはしゃべれない設定ですが、執事のような語り口が素敵。
で、この地図を使う主人が殺人を犯し、
遺体を隠した場所を刻む訳です。

主人「誰にも言うなよ……」
地図(の心の声)“何と言うことでしょう。その時私にはっきりそう呟かれたのでございます。人間様である主人が私のような一介の地図づれに冗談や酔った上での戯れ言でもなく、真っ正面からお声掛けを為さったのです。
なんという僥倖!なんという誉れ!

人殺しとかは置いといて、長々と丁寧に大喜びの地図に萌え。
最後の“なんという~”2連発と!に笑う。

「すさまじき熱帯」に至ってはもう、見所多すぎ。
外国語に日本語が当てられているんですが、
“米喰うなら喰えお前馬鹿”
雨が降るからなかに入れと言っているらしい(日本語訳はほとんどありません)

お前馬鹿って……、なんか実際にありそうな感じで良いな。
ウルルン滞在記(いつのまにか終わったよね)で聞こえてきそう。
一瞬、意味がある台詞かと思って変な気分に。

“腋臭!腋臭!”
“京樽の稲荷は具が多い!それにスープもついている”

まだまだたくさんありますが、絶対日本人まじっとるがな!

この話は終盤のオヤジも見所。
一応グロい表現もありますが、かなりギャグ的です。

他にも色々ありますが、平山氏のズレた世界観が堪能できるかと。
オチはアッサリとしている物が多い。

最後に「Ωの聖餐」
かなり吐き気を催す短編(褒め言葉)ですが

汚物を私の好物に例えるのはやめていただきたい!
オムレツはしばらく食わないな。

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