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2010年3月18日 (木)

本【「超」怖い話Θ/平山夢明・加藤一】

「超」怖い話Θ(シータ)/平山夢明・加藤一

いちいち読めないアルファベットでお馴染み「超」怖い話シリーズ。
ほとんどが平山夢明氏の執筆にもかかわらず、そんなに気持ち悪くない。
最後の方は割とグロい描写もありますが、怖さは控えめで全体的に“不思議な出来事”系が多い。

一日で読みきってしまったのですが少し勿体なかったかも。
序盤に旅行・キャンプの話が続いていて、それ系ばっかりなのか?と思ったが、そんな事はございませんでした。
真ん中辺りに好きなタイプの話が連続していたので一気に読んでしまった。

自分は、「子供の頃の話」とかの、ノスタルジックな話が好きなので、かなり楽しめました。
不思議な話が好きな人にオススメです。
(まれにぐちゃぐちゃの人間とか、そういうのが出てくる話もありますが……)

以下、気に入った話の紹介。

神社で拾った傘のちょっと九十九神っぽい話「神社の傘」

疲労で仕事中に眠ってしまうイラストレーター、
目が覚めると妙な絵が描かれていて……「うたたね画」

深夜、学校を見回りする警備員。教室を見ると自殺した生徒が使っていた机の上に……「鞄」

マネキンの首を引き抜いて集めるアルバイトを始めた青年の話。「ひきぬきにくいくび」
これは、話もまあまあ怖いけど、タイトルがなんか好き。
全部ひらがなって何故かゾッとさせて良い。

一番印象に残った話は、

「夕焼け嫌い」

真っ赤な夕焼け空の下、散歩をしていると、ビルの裏からヌッと
“怪獣みたいに大きな”人が顔を出した。
その顔は、周囲を見回すとまたビルの陰に隠れてしまったが
入院中である目撃者の同室の老人だった。

部屋に戻ると、その老人のベッドは空になっていて
様態が急変して亡くなった事を知らされる。

それからも真っ赤な夕焼けの日、ビルの裏から顔を出す人を見ると、
その人は確実に亡くなってしまうという。

「あえて知りたくないものだもんな」と言う彼は夕方になると俯く癖が付いた。

よくある「人の死が見える系」ですが、
その手段が“でかい人間が顔を出す”って……。
舞台が夕焼けっていうのも良いけど、顔を出した人はどんな表情をしているのでしょうか。

最後「彼には『私が出たら教えてくれ』と告げてある」と。
昨日お前が出たよーって言われたら、それからどう過ごせばいいんだ……。

次のページの「貸して」も良い。
看護実習生として病院に勤務している女性の話
夜勤の日見回りをしていると、ある部屋のドアの隙間から
女が「かんごふさん……」「書く物……貸して」と声を掛けてくる。

実はその部屋には寝たきりの人しか居なくて、
探してもドアの隙間から覗いていた女はどこにも居なかった。

かなり端折ってしまいましたが、
夜中に「ドアの隙間から顔」は普通に怖いし、
書く物を借りて何をしようとしていたのか、
ただ誘き寄せようとしていたのか……とか想像するともっと怖い。

面白い話もありました!
「泥竹」
ひとりでキャンプに行った際、キラッと光る切り落とされた竹の筒を見つける。
覗いてみても何も入っていなかったが、かぐや姫のようだ、と、竹筒をテントに持ち帰る。

夜、寝る前に財布がない事に気付き、
テント内や焚き火の周囲を探すが見つからず、
明るくなってから探す事にして眠る。

シャリシャリ……という音で目を覚ますと、竹筒が光っている。
そして竹筒の穴から小さな手が二本、女の手であり、着物の袖も見えた。
小さな手は近くにあった腕時計を掴むと筒の中に戻ってしまった。

すぐに竹筒を逆さにしてみても何も落ちて来なかったし、
割ってみても何の変哲もない竹だった。
結局財布も腕時計も見つからず、「泥棒ってのがあるけどあれは泥竹だな」

「俺、かぐや姫がなんで金持ちなのかわかった。泥棒の子分が一杯いるんだよ」

そんなかぐや姫嫌だ!

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