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2010年4月29日 (木)

本【第四解剖室/スティーヴン・キング】

第四解剖室/スティーヴン・キング

6話収録の短編集。
「第四解剖室」
「黒いスーツの男」
「愛するものはぜんぶさらいとられる」
「ジャック・ハミルトンの死」
「死の部屋にて」
「エルーリアの修道女<暗黒の塔>外伝」

ホラー・サスペンスからファンタジーまで色々入ってます。
それぞれ別の人が訳を担当していますが、
キングの小説は独特の緊張感があって好きです。
どの話も違った形で絶望が感じられる。
読後の後味が悪くないのも好印象。

一番気に入ったのは「黒いスーツの男」
川で釣りをする少年の前に現れた黒いスーツの男。
人間でない事はひと目でわかった。
燃える橙の目、青白い顔、燃え尽きたマッチの匂い。
 
 黒いスーツの男は悪魔だった

今まで誰にも話さなかった出来事を老人が綴る。

少年時代のちょっと怖い、不思議な思い出話。
子供の頃の話はやっぱり良いです。特に夏の話は鮮やかで良いですね。
夏で川で釣りで不思議な人と遭遇って!もろツボ!

黒いスーツの男がこれまた、怖いけどカッコいいです。歩いた所の草が枯れたりして。

最初に老人の語りから始まるので少年時代に死ぬことは無いと知っている分緊張感は減ってるかもしれませんが、少年が走る所では、つい息を止めてしまう。
 
友人のおじいさんの体験を元にした話だとか。素敵!
 

表題作の第四解剖室はスリルがあります。

目が覚めるとストレッチャーの上に寝かされて運ばれていた。
体が動かせず声も出せない。
死体袋に詰められた彼が向う先は「第四解剖室」

生きてるのに~!と、ありがちだけどハラハラしますね。
解剖室の医師達が軽口たたくわ音楽をかけるわで
主人公が搾り出したサインにもまったく気が付かない。
そんな医師たちを呪う主人公の(心の中の)セリフ

「いよいよ私は、このふたりが癌になればいいのにと思いはじめる。
そうとも、手術が不可能で、苦しみが延々と長引くような癌になればいい」

「死んじまえ」とかよりちょっと良い感じですよね。

エルーリアの修道女は「<暗黒の塔>外伝」となっていますが、
元のお話を知らなくても、映画的なノリでファンタジーとして楽しめました。

たまには吸血鬼とかゾンビみたいなのが出て来るものも良いですね。

ファンタジーやマフィア系の映画が見たくなってきた。

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