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2010年5月24日 (月)

本【文通/吉村達也】

文通/吉村達也

文通雑誌「ペンパル通信」にメッセージを載せた高校二年の片桐瑞穂。
男女からの手紙が四通届くが、内容は思っていたものと違い
趣味の合いそうもない人や、おばさん、おねえさまになって下さい、
といった自己中心的で、狂気を感じるものだった。

ただ一人、大学生の男性には好意を抱き、すぐに返事を書き文通を始めるが、

返事を出していなかった女の子からは「返事まってます」と手紙が届き、
おばさんからは、細かい描写で自宅に来た事を伝える手紙が……。
そして新聞で相手の一人が殺された事を知る。

筆跡・年齢・内容の異なる手紙には、ある共通点があった。

―――

実際に手書き文字のが出て来たりして、
最初は面白かった。最初はね。

手紙ページは本を横にしたりしないと見づらいので、
電車の中で読むのはやめたほうが良い。

結局は文通相手が家に来る、という人間の恐怖がメインになってしまっているので、
もうちょっと文通を交わしている描写があれば良かったのに。
三人には最初から文通を断ってるので、正確には文通雑誌の恐怖、か?

最初の方は、文通相手が家にまで来ている、とか結構ハラハラするし、
一体目的は何なんだろう、と読み進める事ができます。
が、
この女の子は……馬鹿……なのかな……。

文通雑誌に住所、名前、学校名などを載せてしまう冒頭からすでに全開ですけど。
今で言えば、ネットに顔写真やら住所やらをアップしてしまうような感じですね。

片桐瑞穂(`ェ´)ピャー

この子が、至る所で変な方向への行動をとってしまいます。

怯えるわりに相談できないのなんのと言い、
いざ事件が起こってからも隠し事をしたり、
さんざん住所をさらす事の危険さを説かれていたはずが、ポンと電話番号を教えたり、
果ては遥々遠くの男の家に一人押しかけようとしたり。
思慮が浅い所の話じゃないような気がします。

孤独が好きで、一人っ子でも寂しさを感じていない、と何度も強調してるわりに
なんだかんだで寂しがりで男好きのおばかちゃんじゃないか……。

ちなみにラストも(゚Д゚)ハァ?な感じ。
文通雑誌の存在意味も良く分からないまま。
すべてがイマイチ分からない作品でした。

ところで、背表紙とかアマゾンに書いてある「あらすじ」ネタバレしすぎじゃないか?
あらすじ以上の事柄が存在しないような気がする。

メールで始まる恋愛小説のお口直しに、手紙で始まる恐怖小説。
むしろお口汚しだった事はいうまでもない。

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