« 恐竜チョコエッグ | トップページ | 流行り神3【第弐話】 »

2010年5月19日 (水)

本【心狸学・社怪学/筒井康隆】

心狸学・社怪学/筒井康隆

14編収録の短編集。

テンポ良く進み、それでいてなんとも馬鹿らしいエロコメディ。

ダッチワイフとかオナニーとか何回書くんだ!と。

一編毎にそれぞれ違った設定があり、
エロだったり、ブラックユーモアだったり、エロだったり
それなのに、妙に軽快に淡々と話が進んでいくギャップが凄い。
女性の表現と扱いの酷さにもちょっと笑う。

全編おかしい方向に大げさな世界観ですが、
心狸学編の「フラストレーション」がかなり狂ってる。

貞操堅固な女性たちへの反感からオナニーが大ブームになり、
「オナニスト」と称される男性が急増。
オナニーの入門書、手引書、果ては新聞、週刊誌、小説文学までが登場。
「オナニー入門」 「家庭での自慰百五十種」 「せんずり朝日」
「マスターベーションズ・ミステリ・マガジン」

……アホかーーーーー!!(笑)
「せんずり朝日」の字面が面白すぎ。

『心狸学・社怪学』を巻末の年表で見ると刊行は昭和44年。
実際ちょっと前にオナニー教本みたいなやつが話題になってたよなー、と、
アマゾンで検索してみると……。

「オナニー」でAmazon検索の結果(和書)

時代が……!時代が筒井康隆に追いつこうとしているッ!
しかも「関連サーチ: マスターベーション, 自慰.」(笑)

こういうの検索した後、トップページを見ると死にたくなりますよね!

今の所出てきていませんが、
あなたへのおすすめ→『男のオナニー教本』だったら……

やめろおおぉお!!

まぁ、別に誰が見るわけでもないからいいけどさ。
…………泣いてなんかいないよ!

さて、話を戻していきましょう。社怪学編の「近代都市」では
線路沿いの家に引越し、国鉄からばら撒かれる汚物の被害に遭う主人公。

「くそっ。お、おぼえていろ。きっと復讐してやるぞ」
私はあまりの口惜しさにおいおい泣きながらウンコ板をかかえて駅を出た。

>おいおい泣きながらウンコ板をかかえて

…………なんだこいつ(笑)

「マス・コミュニケーション」では、
千人斬り(殺しじゃない方)の家系に生まれた男が、
父の遺言によって父が果せなかった悲願の二千人斬りを目指す。

終盤は落語の様なリズミカルな文章で、バカバカしいのに壮大。

セックス、オナニー、ダッチワイフアンドロイドなど、
14編、どこをとってもおバカSF!

面白いけどお勧めはしない(笑)

あと、まさかここまで読んでいない、むしろ最初からアクセスすらしていないとは思いますが、女性の皆様すみませんでした。

|

« 恐竜チョコエッグ | トップページ | 流行り神3【第弐話】 »

【小説レビュー】ミステリー」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1281245/34763867

この記事へのトラックバック一覧です: 本【心狸学・社怪学/筒井康隆】:

« 恐竜チョコエッグ | トップページ | 流行り神3【第弐話】 »