« ガチャガチャ伝染るんです。【4】 | トップページ | 「新潮文庫の100冊」の季節が今年もやってくる! »

2010年6月17日 (木)

本【風が吹いたら桶屋がもうかる/井上夢人】

風が吹いたら桶屋がもうかる/井上夢人

七編収録の短編集。

もくじ

風が吹いたらほこりが舞って

目の見えぬ人ばかりがふえたなら

あんま志願が数千人

品切れ三味線増産体制

哀れな猫の大量虐殺

増えたネズミは風呂桶かじり

とどのつまりは桶屋がもうかる

さて「風が吹いたら桶屋がもうかる」の仕組みはわかりましたね?
各章のタイトルとなっているこの文言ですが、
本文とは一切関係ありませんのであしからず。

牛丼屋で働く主人公、三宅駿平の所に次々と現われる依頼人。
同居人の超能力者、松下陽之助を頼ってやって来るのだが、
ヨーノスケの能力は、駿平曰く「超能力」ではなく「低能力」というほど役に立ったためしがない。

ものすごく時間のかかる超能力を発揮する間に、
もう一人の同居人・理論派両角一角(モロズミイッカク実はカズミという説も)が推理を展開するが……。

ゆるいキャラクターと、何か起こるようで何も起こらないストーリーが面白い。
手を使わずに割り箸を割ったりと、正真正銘の超能力を持つヨーノスケ
(ただし時間が掛かり過ぎるため、手を使った方が良い)

いつも文庫本を読み、文句を垂れつつ、依頼人の話に首を突っ込んでは余計な推理を展開するイッカク。
このタイトルは、イッカクのトンデモ推理から来ているのかもしれない。

モテない男三人衆はとても面白いのだけど、
依頼人の女の人があまり魅力的ではない。
全員美人ということですが、
やたらに「けど」を連発する喋り方やら、似たような立ち振る舞い。
どの人も同じように感じてしまう。
超能力否定派の女はウザすぎだった。

天丼ギャグというか、わざと同じ言い回しや展開を多用しているので、
そこがまた面白いんだけど、ぶっ続けで読むと少々飽きてしまうかもしれない。

シリーズ化しそうな感じだけどしてないみたいですね。
すごく低予算でドラマ化とかもいけそうな気がするが、どうだろう。

|

« ガチャガチャ伝染るんです。【4】 | トップページ | 「新潮文庫の100冊」の季節が今年もやってくる! »

【小説レビュー】ミステリー」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1281245/35307489

この記事へのトラックバック一覧です: 本【風が吹いたら桶屋がもうかる/井上夢人】:

« ガチャガチャ伝染るんです。【4】 | トップページ | 「新潮文庫の100冊」の季節が今年もやってくる! »