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2010年6月10日 (木)

本【魔性の子/小野不由美】

魔性の子/小野不由美

教育実習生の広瀬が訪れた学校に、独特の雰囲気を放つ一人の生徒が居た。

その生徒、高里は幼い頃神隠しに遭い一年後に帰ってきたという。

『祟る』との噂のある彼の周りでは死人や怪我人が異様に多い。

ここは自分の居るべき世界ではないと思い“帰りたがって”いる高里。

広瀬は、そんな高里に自分と似た点を感じ、気に掛けていた。

ある日、高里に神隠しの事を問い詰めた生徒達が怪我をしてしまい、

それを機に、次々と事件が発生する。

序盤~中盤は濃厚なホラーの雰囲気。
怪談として囁かれる、何かを探している女とか、
高里の周囲で目にする腕や獣の気配、次々に起きる事件……
学校内での出来事っていうのはそもそも独特の閉塞感が溢れていて良い(?)ものですが、さすが、怖い雰囲気を出すのががうまいです。

しかし、怪我人が出た後に次々に起こ(りすぎ)る事件がエスカレートして行き、人が!学校が!町が!大混乱!っていう展開には、一部深刻なのに不覚にも笑ってしまった……何故だ!

最初はホラー版金八先生みたいな感じかと思ったら全然違くて、終盤はファンタジー。
自分的には、ホラーな序盤が特に面白かった。

キャラクターが、というか「高里」がミステリアスでとても良いです。
あまり表情がなく、質問には最小限の返事、礼儀正しく実は純粋、と。
自分の意思と関係なく祟りを起こしてしまう、と身を引いてる感じがなんとも。
背景はかなりかわいそうなんだけど、こういうキャラクター好きだ。

実は舞台の学校、男子校なんですけどね。
最初は男かよ!騙された!と思ったものですが……(笑)

そして、同じ作者の『十二国記』と繋がりがあるみたいです。
そんな事どこにも書いてなかったから、
読み終えてアマゾンレビュー見たら、そればっかり書いてあってびっくり。
どうやら、出版は本書が一番早かったらしい。

十二国記は未読・未見ですが、知らなくても普通に読めました。

知らん用語が出てきたりしますが、そういうもんなんだろうな、という感じで。
自分は主人公の広瀬側の目線で読んでいるので(一部分、広瀬が解せない言動をする所もありましたが……)
全ての事情は理解できなくて当然だとも思います。
後で十二国記の登場人物ウィキペディアを見て、色々ナルホドと思いました。

最後まで序盤のノリで、十二国記関係なかったら、どんな話になったんだろうな。
この話から広がっている世界があるのは嬉しい反面、ちょっと勿体ないような気もしないでもない。

広瀬と高里の関係は腐女子の方々にも喜ばれそうだ。
キャラクターに萌えるも良し、キャラから入って十二国記にハマるも良し!
本当、上手いなぁ!

でも、表紙の絵が自分のイメージと全然違ってて不安になってきた(笑)

ちょっと十二国記のアニメを見てみようかな……って、結局乗せられてる。

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