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2010年7月11日 (日)

本【遠野物語/柳田国男】

遠野物語/柳田国男

遠野に伝わる昔話。
集英社文庫のはちのスペシャルカバー版を購入。かわいいです。
一ページに満たない掌編が淡々と綴られているのですが、
山にまつわる話、座敷童子、等々たまに(かなり?)怖い話もあります。

いやぁ~難しかった!
巻末の用語集との高速往復!
もっと勉強しておかないと駄目ですね。

でも、元々昔話とか怖い話が好きなので、読んでいるうちにすごく惹き込まれました。
一つ一つは短いので、また読み返して、もっと理解しよう。
気になった話を検索してみるとまた面白い。

印象に残った話と怖い話をいくつか。

「サムトの婆」の話。
寒戸という家の女の子が神隠しにあい姿を消す。
何十年も後に、親戚などが家に集まっているとき、ふと年老いたその子が帰ってきた。
「人々に逢いかりし故帰りしなり さらばまたいかん」といってまたすぐに姿を消してしまった。
その日はとても風が強く吹いていたので、遠野郷に暮らす人々は風の強く吹く日には「サムトの婆が帰ってきそうな日だ」という。

なんていうか、めちゃくちゃ切ないっつーかなんつーか……。
サムトの婆、普段何してんだ、とか色々考えてしまいます。

山の中で悲鳴を聞いたと思ったら、同時刻に妹が、狂った息子に斬りつけられてたっていうのは二重に怖い。
鎌で斬りつける描写が生々しい……。

石を拾って人の家に投げつけて「家事だー!」ってさわぐ男の話も意味解らんけど怖い。
石を投げつけられた家は、近い内に本当に家事になってしまうのだ。

山姥が娘を食べて(娘の皮をかぶって!!!)入れ替わってる話も怖かった。
事件はなんと鶏の啼き声で発覚する。
「糠屋の隅ッ子見ろじゃ けけろ」→娘の骨がゴロゴロ

ひいいいぃ鶏が喋った!とはならない。 けけろ!

壁にひっついてる人間とか、もう完全にオカルト!家の図解までつけて……!

いくつかの話で出て来る山男とかオシラサマも興味深いです。
マヨイガとか田植えを手伝う地蔵とか「まんが日本昔ばなし」で馴染みのある話もちらほら。

「まよい家」

ほぼ同じ話ですが、もうひとつ「マヨヒガ」っていうのがあります。
こっちの方が雰囲気が近い?つーか「マヨヒガ」は嫁さんが可愛くて妬ましい。

「田植地蔵」


田が先か田の字が先か……
ラストのふざけた稲の植え方には突っ込まずにいられない。

「座敷わらし」


かわいいけどちょっと怖い。
「この家ももう終わりだもの」×2
ゾゾーー!
火事になった緑風荘って……。

「新潮文庫の100冊」の方でも、柳田国男氏の著書「日本の昔話」が入っていたので買ってきました!ワクワク!

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