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2010年8月

2010年8月31日 (火)

本【第二怪奇小説/遠藤周作】

第二怪奇小説/遠藤周作

9編を収録した短編集。
ちょっと頭の良い人なら気が付いているかもしれないが、“第二”と付くだけあって二作目である。
今さっき検索しては初めて知ったんですけどね。

一作目の「怪奇小説集」は幽霊的な怖い話が収録されているようで実に面白そうだ。

今回読んだ「第二怪奇小説集」では人の心の内面や、偶然が醸し出す奇妙さを書いている。
怪奇とは少し違った感じがするが、お話自体は楽しめた。

「ジャニーヌ殺害事件」
フランス・リヨンの下宿先に程近い場所で、寂れたパン屋を営むイボンヌと幼い娘ジャニーヌ。
霧深い町で起きた陰惨な事件。

タイトルの通り、ジャニーヌが殺されるお話。
これは実話なんでしょうか。
wikiを見たら、実際にリヨンの学校に行ってるみたいだけど……嫌だなぁ。

ちなみに、ジャ○ーズ事務所とは何の関係もありませんよ。
なぜかギャグ小説と思って読んだら……しょんぼり。

「共犯者」
夫に癌の疑い。その時妻は……。

「幻の女」
古本屋で手にした小説に書き込まれていた女の名前と住所、
そして、小説の中に出てくる毒薬の名前に引かれた鉛筆の線。
書かれた住所を頼りに探ってみると、女は夫と姑を亡くして最近引っ越したという。

中古の本やゲームに名前が書いてあったり紙切れが入っていたりという事は偶にありますが、
実際にはなんでもないような事でも結構気になったりしますよね。
「幻の女」では、本に書き込まれていた住所が自宅に近かった事から始まって、
見知らぬ女への幻想と疑惑を募らせるお話。
ちょっと悪趣味な探究心。面白い!

「偽作」
再婚で迎えた妻が小説の賞を取る。しかし、なかなか次の作品が仕上がらない妻
の口から告げられたのは、小説が買い取って写した“偽作”であるという告白だった。

「女って、あなたが考えているより……」
前妻の遺した言葉の意味とは。

読み終えた時うぁ……って暗い気持ちになります。

「憑かれた人」
調べ物に取り憑かれた老人の末路。

「蟻の穴」
故郷の道で蘇る
過去の、自分しか知らない物語。

じっとりべたべた自分の内側にある恐怖。

「人食い虎」
血を流した虎は人食いになる!byインド

「口笛を吹く男」
壁の薄いアパートの一室、隣の部屋で浪人生が吹く口笛が聞こえてくる。
浪人生を弟の姿と重ねた女は、浪人生を気に掛けるが……。

クワイ河マーチの口笛って結構難しい。しかも壁の薄い部屋で一人で吹くなんてねぇ。

「娘はどこに」
ホテルの隣の部屋から泣き声が聞こえる。
後に知り合った隣の部屋に泊まっていた外国人男性は、戦争で生き別れた娘を探しているという。
テレビ番組の協力で娘を探し出すことになるが……。

良い話……と見せかけて!

全体的に派手さはないけど、じっとり重い空気、探究心、というか好奇心?がやたらとリアルで面白かった。
「幻の女」「偽作」「蟻の穴」が特に、短くてスパッと終わる小説ですが、なんとなく頭に残る話でした。

楽しい気持ちではないワクワク感が堪能できる一冊。

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2010年8月28日 (土)

【新潮文庫の100冊】「ヨンダナ」で一番欲しくない柄は?

新潮文庫の2010夏のキャンペーン、新潮文庫の100冊yonda?パンダのバンダナ「ヨンダナ」が、早くも届きました!

Photo
夏にぴったりのクールな青色です。
魚が居るので海の中という設定でしょうか。
海の中でまで読書とは、クレイジーですね。

肝心のyonda?君は、こちらには目もくれずに本を読みふけっております。
こちらの方など見たくもない、というようなオーラを感じるほどの白々しい無視っぷり。
だって、本近すぎて読めてないだろ……ド近眼か?
2
そもそも水の中だったら本ぐしゃぐしゃだ。
ブクブクしちゃってる様はどことなく自殺ウサギを思わせるシュールさがあります。

(うさぎが淡々と自殺するブラックユーモアな絵本。そんなに好きじゃないです。)

他の柄はみんな可愛らしいのに……なぜだ……。
この柄だけ背景と本の色かぶってるし。
よりによって一番欲しくなかった柄が手元に!!

タルに入ってる柄か、りんごの柄が良かったなぁ。
ギャグ的な観点からはビン詰めがポイント高いです。

2010年、もらった書籍系キャンペーンまとめ。

3
ペンギンみたいな鳥が宝島社の「ぶんこちょストラップ」
二十枚コースのビーズクッションを貰った人は居るのだろうか。
あと、9月30日に、このキャンペーンはちゃんと終了するのだろうか。
続・継続とか言い出さないか見張っておかないと。キャンペーンのページ

隣のう○こが角川うんこ。
並べると、ぶんこちょがうんこしたみたいですねー(笑)いながら死にたくなる)
近所の本屋では既に品切れになってました。

5
今年は集英社のハチストラップを一番多く貰った。ハチ目漱石は、まだ、ない。
っていうか、もう買う予定もない。

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2010年8月24日 (火)

「伝染るんです」のぬいぐるみが出る!

まだ発売前ですが、「伝染るんです」のぬいぐるみが出ます。


確か一体二千円くらいだったと思いますが、
買おうかどうか猛烈に迷ってます。
迷ってるうちにアマゾンで予約できない状態になってまして、
予約できないとなるとものすごく欲しくなってしまうのが人情というもの。

やっぱりしいたけが良いかなぁ。

夜中に殴りに来そうな良い表情。足が妙にかわいい。

すずめも良いけど、一体のみだからなぁ。
二体買ってセルフすずめ!とか言う程カモじゃないので。

高さ約18.5cm / 幅約10.5cm / 奥行約13cm
でかい!漫画の中では確かに結構でかかったけど、
小さくして表情違いをもう一体セットにしてほしかった。



かわうそくんはなぜねじれてるんだろう。むちむち感を鍛えてから出直してこい!
この顔を見てたら、ちびまる子の野口さんを思い出した。

ぬいぐるみが発売するのは、この三体だけなんでしょうか。
もっと小さくても良いので、色んなキャラクターを出して欲しい。
「伝染るんです」だけじゃなくて、吉田戦車の漫画全体から色々と。

一番ぬいぐるみ化してほしいのは丸バナナです。
ほんと欲しい。
どこかの素晴らしい企業様、作ってください!大ヒット間違いなしですよ!!



毎回言ってる気がするけど、ぷりぷり県を文庫化して、それからアニメとかガチャガチャとかに展開するべき!
ぷりぷり県、面白いんだけどなぁ……なんで出ないんだろう。

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2010年8月23日 (月)

本【東亰異聞/小野不由美】

東亰異聞/小野不由美

帝都・東亰の夜は、子供を攫う人魂売り・居合い抜き・
鋭い爪で人を切り裂く赤姫姿の闇御前・高台で人を襲う火炎魔人、
命の次に大事なものをお代に頂くという、店主が般若の仮面を被った般若蕎麦の屋台……

こんな怪しい住人であふれています。
行方不明になる子供や、襲われて命を落とす人も後を絶たない。

妖怪の仕業のように囁かれている事件だったが、
新聞社に勤める平河新太郎と便利屋の友人・万蔵が事件を調べるうちに
華族・鷹司(たかつかさ)家の人間が二人、続けて襲われ、
鷹司家の家督をめぐる複雑なお家騒動が見えてくる。

「東京」じゃなくて、京の字に横棒をもう一本引っ張った「東亰」という、
ほぼ東京だけどそうじゃない所を舞台に、
ほぼ魍魎だけどそうじゃないようなそうなような者たちが起こす事件。

最初はどっぷり怪奇モノ……と見せかけて犯人探しのミステリーへ。
なぁんだ、ただのミステリー物だったのか~と思わせて…………!

幻想怪奇な雰囲気はすごく良いです。
黒衣の男と娘人形の会話は言葉使いが難しくてあまり理解できなかったが。

常と直の兄弟が切ないけど良い。
平河さんもある意味切ない。この人何かしたっけ……。

気に入ったのはチロー館。
「チロー館」とは、お話に出てくる鏡仕掛けの迷路の出し物ですが、思わず声に出したくなるな、チロー館。どういう意味なんだろうチロー館。

そして、パラレルな東亰に対して京都はそのまま「京都」として出てきた。だからなんだというのだろう。

ちょろ出キャラの輔はもうちょっと活躍しても良かったような。なんかもったいないキャラだ。

小野不由美さんは、魅力的なキャラを書くのが上手い。
挿絵はなくとも、きちんと漫画的な魅力のあるキャラクターが出てくるんで分かりやすいです。
しかし、気の強いばばあと小娘だった今回メインの女性キャラは……次に期待。

ちなみに、あらすじのコピーに“官能美漂わせる伝奇ミステリー”とありますが、
別にエロくはないです。妖艶な感じはあるけど、エロは期待しないように。
誰もそんな期待はしてなかったりして……うわ、恥ずかしい!

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2010年8月21日 (土)

IJP「本当は怖い話…だった話」

IJPイジュウインパーク

「本当は怖い話…だった話」
伊集院光が怖い話聞かせた若手芸人が、同じ話をいかに上手く話せるか、トーク力を競う企画。

今回の話は、

元芸人の友人の話。

その人は芸人を辞め、地元に帰ったものの、しばらく実家で何もせずにいた。
ある夜、このままではいけない、と思い、就職活動へ向けて履歴書を書き始める。
そのまま書き上げて、夜が明けたら親が紹介してくれた会社へ持っていくつもりだったが、
履歴書に貼る写真がない事に気付く。

写真を撮れる場所の記憶を探ると、
同級生の家がやっている「さいとうストアー」の前に、
三分間写真機があった事を思い出し、早速出掛ける。

夜遅い事もあったが、久しぶりに来た商店街は寂れていて、灯りもまばら。
ほとんどの店はシャッターが降りっぱなしのようだ。
暗い道を歩き、目的のさいとうストアーが見えてきたが、
なんと、ここも潰れてしまっていた。
店はほとんど廃墟のようになってしまっていたが、
真っ暗な中にぽつんと光っている写真機の前へ行ってみると、まだ稼動しているようだった。

しかし、その中には先客が居て、
カーテンの下からは真っ赤なスカート、そして真っ赤なハイヒールが見えていた。

時間を潰そうにも、辺りの店は閉まっているし、真っ暗だ。
どうしようか迷っていると、いつの間にか写真機のカーテンが開いていて女も居なくなっていた。

いつの間に出ていったんだ、と不思議に思いながらも写真を撮る為に中へ入る。
座って準備をしていると、横から女の声が。

「私、綺麗になったでしょ?」

驚いて横を見ると、カーテンの下から真っ赤なハイヒールが見えた。
さっきの女が向こう側にいて、なぜか声を掛けてきている。
撮影が始まってしまうのでそのまま無視して座っていると

「ねぇ、私綺麗になったでしょ?」
「おしゃれでしょ?」

撮影している間中、横で女がぶつぶつと呟いている。

やっと撮影が終わり、カーテンを開けるが、
ついさっきまで声がしていたのに女の姿は見えない。
いよいよ気味が悪くなってきて、速く帰りたいが、
写真機が古いせいかなかなか写真が出来上がらない。

また女が戻って来るかもしれない。

写真が出て来ると同時に掴み、急いでその場を離れる。

道路に出ると、一台の車がクラクションを鳴らしてきた。
見ると、偶然にも同級生の仲の良かった友人が乗っていたので、
ほっとして、暫くお互いの近況を話合っていた。

「さいとうストアー、潰れちゃったんだね」と話を振ると、
友人は「あれ?お前知らないの?結構大きなニュースになったのに」と、暗い顔に。

「同じクラスだった吉田って憶えてる?」
吉田さんとは、かなり太った女子だった。

「あの吉田が、斉藤に惚れてさ……」

「斉藤には既に嫁さんが居たんで、隠れて不倫してたんだけど、やっぱりバレて。
で、怒った嫁さんと斉藤の夫婦二人で吉田に相当酷い事を言って罵ったらしい。
容姿や体型の事とか服装が酷いとか」

散々なじられた吉田は心の病気になった。

そしてある日、フラリと「さいとうストアー」に現れた吉田さんは、
ガソリンを頭から被って火を付けたのだという。

「まさか……さっきの赤いハイヒールの女……」と先程の話をしようとすると、
友人は「あれ、やっぱり知ってた?吉田が焼身自殺した時、真っ赤なドレスとハイヒールだったんだよ」

ふと、手にしていた写真に目を移すと、そこには自分の顔写真ではなく、
真っ黒に焼け焦げた人間が写っていた。

録画してないので所々うろ覚えです。

寂れた商店街と赤いドレスの女、破壊力高いですね。
足と声だけってのも怖い。
後半は斉藤も吉田もクソだな!

毎回話を作るのは大変だろうけど、この企画はまたやって欲しい。

実は、今回途中から熱闘甲子園(毎年夏にやってるテレ朝の甲子園情報番組)が見たくて、ちょっとザッピングしてしまった……。

甲子園で野球をする高校生は、いつ見ても自分とは住んでいる次元からして違うのではないかと思う。
甲子園で汗を流す高校生、必死の逆転劇を見ながら吐く台詞は

「東海大相模高校の監督、極楽とんぼの山本じゃないか?」

そんなわけで決勝戦も楽しみです。
我が県はもう負けてしまったので両方頑張れ!

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2010年8月19日 (木)

クラブニンテンドーの扇子が届いた。

暑すぎる日が続くなか、任天堂から素敵なプレゼントが届きました!

二ヶ月位前に申し込んだのですっかり忘れていたんですが、
ポイントをシコシコ貯めた甲斐がありました。

クラブニンテンドーの扇子~
Photo
「どうぶつの森」の柄です。
絵柄は何種類か選べたんですが、
DSソフトの中で一番長く遊んだ「どうぶつの森」柄を選びました。

感想: 紙

なんといっていいやら……
絵の部分がもろ「紙」って感じです。
質感的にはうちわに近い。
ダイソーの扇子の方が高そ……ゲフンゲフン!

絵がかわいいです!花火風流だよね!最高!
大事に使わせていただきます!アリガトウ任天堂!

ほのぼのとかわいいはずのどうぶつの森柄でしたが、
この柄を見ていると、約2~3年に渡って放置している我が村の事を思い出してしまい、
後ろ暗い気持ちになってきます。
久しぶりにやりたいけど、荒廃ぷりが恐くて起動できない。
ゲームでまで室内にGOKIブリが出てくるなんて耐えられないんだよおぉお!
やめてくれ!
踏んで退治とかマジやめてくれ!

DSを起動しない事によって、荒廃してない楽しい我が村が存在しているのです。
私の心の中に……永遠に……。

シュレディンガーの猫的なかっこいい結論に至った所でおわります。

最語に一つ。
ゴキブリ退治にはゴキジェットプロをオススメします。
マジでオススメです。即死!

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2010年8月14日 (土)

伊集院光の怪談企画

MXテレビで放送中の「IJP伊集院パーク」にて、待望の怖い話企画が放送されました!

その名も「本当は怖い話……だった話」
まず伊集院光本人が怖い話を披露し、それを聞いた若手芸人が同じ話を別のオーディエンスに対して聞かせる、という内容でした。
話を進める順序やらがグダグダになり、怖かった話も怖くなく聞ける(?)という企画です。

お題の話で、伊集院光の怪談を楽しみ、後は笑って見れる、二度おいしい「本当は怖い話だった話」は、来週もやるようなので今から楽しみです。

今週のお題の話をうろ覚えでまとめ。

とあるラジオの企画でお寺を借りて百物語をすることになった。
一話終えるごとにろうそくを消していき、百話を終え、最後のろうそくが消えた時に
恐ろしいことが起きる……というもの。

語り部は二十人、各自五話ずつを持ちより、百物語が始まった。
百話もあれば長く、中には話のあまり上手くない人も居たり、と流れはグダグダで居眠りを始めるスタッフも出始める。
明け方、ついに最後の一話が終わったが、ついに何も起こらずじまい。

しかし、語り部の一人が「最後にとっておきの怖い話を準備していたのに、順番が回って来なかったのが残念だ」と言い始める。

確かに百話数えたし、勘違いだろうと周囲は言うが、本人は順番が回って来なかった、と譲らない。

結局、収録したテープを再生して調べてみると、
一つだけ誰が語ったのかわからない話が出てくる。
皆、聞いた記憶はあるものの、語った人は判らず、話もぼそぼそとしていて聞き取れない。
ぼそぼそと話を続けるテープの声が最後に
 


 
 
「俺、先週死んじゃったんだ」
 

 
 

百物語をしていた部屋に、一週間前、事故で亡くなった人のお骨があったそうだ。

うーん、どっかで聞いたことある話だ……。
一度聞いた話をうろ覚えで書くのは難しいという事は凄くわかった。

有名な都市伝説「赤いクレヨン」は、伊集院の創作だとどこかで見たけど、
語り継がれる怖い話が産まれる事を密かに期待してます。

むしろ、創作怪談を配信してくれればいいのに!
MXテレビを見られる人も限られてるし、かなり需要あると思うんですけどね。
IJPを見たくても見られない人と、怪談を聞きたくても稲川淳二の声が聞き取れない人(私です)の為に是非やってほしい。

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2010年8月13日 (金)

本【「超」怖い話Γ(ガンマ)/平山夢明・加藤一】

本日は13日の金曜日。

お盆の13日の金曜日なんて、絶好の怪談日和だ!(不謹慎)

というわけで怖い本のレビュー!
『「超」怖い話Γ(ガンマ)/平山夢明・加藤一』

不思議系や余韻を残すような話が多い。

中でも霊感があるお父さんの話が良い!

トイレで知らない女の人を見ても「目の錯覚」
墓石によじ登る子供を見て危ない!と言うも誰にも見えてないと気が付くと「疲れのせい」
目に見えない人と会話をしていても「芝居だ!」

塗料メーカーの研究部門に勤めているので、科学者の端くれとして霊など認めるわけにはいかないということらしいが、
いいわけが「芝居」って(笑)
息子が見えるなら見えるでいいじゃん!と説得(?)しようとすると、
「そんな子供みたいな事が言えるか!」
という子供みたいなお父さん……いいなぁ!
最後はほろりとさせる良い話。

タイトルは「霊感はない」(笑)

「幽霊の素」の、布団を被せて幽霊を捕まえたら、干からびた蕎麦が残ってたっていう話は興味深い。
幽霊の正体みたり干からびたソバ。

グロ系ももちろんあります!
「虫穴」
指さすのは丸太にあいた穴「ここにみんな引越しさせるんだ」
聞けば、虫のお墓だということだが、
見つけた虫を手当たり次第に突っ込んではぐりぐり……

猫を……「猫ボール」

グロ悲しい話「落書きの子」

怖い系なら「ダッチワイフ」も。
“絶対に見える”という道をに友人とドライブに出かけ、
車中の空気が重いので気分を変えようと、社の先輩がダッチワイフを買った話をするが……

等々、超怖い話ってほど怖い話はないような気がするけど、
どれも面白く読めました。

表紙に蝶の絵が描いてあるのは、もしかして駄洒落か!

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2010年8月 9日 (月)

本【脳髄工場/小林泰三】

脳髄工場/小林泰三

「脳髄工場」
「友達」
「停留所まで」
「同窓会」
「影の国」
「声」
「C市」
「アルデバランから来た男」
「綺麗な子」
「写真」
「タルトはいかが?」

グロすくなめの短編集。

「脳髄工場」
犯罪者の更正・犯罪の抑止の為に始まった人工脳髄の装着。
脳の環境を矯正し均衡を保つ「人工脳髄」が広まっていくにつれ
装着していない天然脳髄の人間よりも、人工脳髄を装着した人間の方が社会的な信用を得るようになり、
次第に一般の人間も人工脳髄を装着する事が当たり前になっていく。

人工脳髄を装着した人間に自由意志はあるのか……

人工脳髄、自分は欲しいよ。
でも理髪店で処置すんのは衛生的にどうなの?
ブラックジャックが手術する時のビニールみたいなやつがあるのか?
そして、処置する人は人工脳髄つけてはいけないそうだが
生まれてすぐに人工脳髄を付けるのが義務付けられたら誰が継ぐんだろう。
主人公の少年は、天然脳髄を貫いて理容師になれば良かったのに!

「友達」
妄想力最強の冴えない少年が、理想の自分を描き、友達として生活する。
「ドッペル」と名付けた理想の自分は、あたかも意志があるように会話し、
行動する(ように自ら思い込む)が、次第に自分でも意図しない行動を起こし始める。

ヒロイン「鮎川みち」の描写が良い!
「肩まで伸びた真っ黒な髪は時々丁寧に編み込まれていることもある。
肌の色は白すぎず、黒すぎず、僕の心をとらえる明るく匂いたつ色をしている。
眉の形は細いわりにくっきりしていて、顔の表情を和らげていた。
目は少し吊り気味にも見えたが、まん丸で黒目がちなため、きつい印象はまったく与えていない。
鼻と口は小さく上品で、唇は少し捲れ気味でやや幼い雰囲気。
頬には張りがあり、ほんのりと薄桃色」

この文章だけでごはん三杯いける!脳内萌え絵化大成功。
冒頭は本当に良い。冒頭は。
主人公の妄想力の強さ(だけ)がうらやましい!

「停留所まで」
バスの中で会話する子供「こんな噂、知ってる?」

ペラペラ語られる都市伝説が面白い。
普通のオカルト話っぽいけど、こういうのも面白いですね。

「同窓会」
同窓会の席に来るはずのない人が……

これまたオカルト系でナルホド系。

「影の国」
ビデオテープの整理を始めたところ、覚えのないテープを発見。
再生してみると、自分がカウンセリングをした患者の記録であった。
しかし、ビデオの中で男が語る内容にはまったく覚えがない。

あはあはあ、あはあはあ(笑い声)
男の語りを聞くうちに、ずるずると狂気の世界へ。結構好き。

「声」
拾った携帯電話に「未来の自分」からの着信。
未来の声に従って富を得ていくが……。

短くてスパッと落ちるので分かりやすい。
藤子F氏の異色短編集に似たような話があったなぁ。
未来の自分がわんさか出てくる「自分会議」
あれも結構好きだ。最終的に誰も居ない部屋のカットで終わるやつ。

「C市」
まんまクトゥルー小説
クトゥルー好きなら……。

「アルデバランから来た男」

探偵事務所に相談に訪れた男「フスツポク」はアルデバラン星系から来たという。

SF(?)ギャグ!

「綺麗な子」
安全で清潔で手間の掛からない電子ペット。
本物のペットを嫌悪し、電子ペットに愛情を注ぐ女、
「愛情を最大限に引き出す機械」としか見れない男。

女=クズという図式、いや、むしろ人間=クズ
人間の存在価値のなさが浮き彫りに。

「写真」
写真研究家の男に、心霊写真が届く。

オカルト……ギャグ……?
「昼間あの子が来たんでしょう」の台詞が腑に落ちないような。
5ページの超短編。

「タルトはいかが?」
姉の元に届いた手紙の内容は“涼子”との同棲を知らせるものだった。
涼子の手作りしたお菓子の素晴らしさが綴られていたが、
そのお菓子を作るためには欠かせない物があった。
次々に手紙が届くが……

「拓哉」からの手紙で構成されていて、
謎を含んだ犯罪者の手記風。

全体的にグロは少なめで、むしろ人間の意識や存在やらを考えさせられる話が多いです。
会話が連続するとちょっと読みにくい所がたまにありますが、ストーリーは読みやすい。

普通のオカルト話っぽい掌編が多数ありますが、
オカルト好きなので問題なし。怖くはないけどそもそもホラー文庫ですし。
短編・掌編とはいえ11編も収録されているのでお得感はある。

この中では「影の国」「友達」「停留所まで」が好き。

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2010年8月 6日 (金)

マクドナルドのフードストラップ

マクドナルドの期間限定プレゼント「フードストラップ」を入手!

ハンバーガー+ポテトL・ドリンクLのセットで一つ貰えるストラップです。
全6種類。

最近、毎日Lセット食べてます。

でも明日も食べるんだ!うぷっ

とりあえず、ビッグマック・ポテト・コーヒーが揃ったのでセットで撮ってみました。
Photo

感想:思ったよりでかい。
フード“ストラップ”というからには携帯にでも付けるものかと思いきや、
太い、普通の紐が付いていました。
用途は不明ですが、なかなか美味しそうで良い出来です。
ハンバーガーのバンズがプクっとして美味しそう!
CMのハンバーガーみたいで美味しそう!

ポテトは微妙に色が濃い。手塗りらしいので個体差かもしれない。

「用途は不明ですが」と書きましたが、
マクドナルドのサイトで直々に提案されてました。

「とりあえずケータイに」
「大事な鍵のお供に」

(ジャマだけど)の表記がぬけていますね。

CMでは、なぜかドアノブに掛けたりしていました。もはや意味不明です。

マクドナルドのサイトでツイッター連動のフォトコンテストも開催しているようです。
フードストラップの面白写真を撮って、投稿してみては如何でしょう。

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2010年8月 2日 (月)

本【九十九怪談 第一夜/木原浩勝】

九十九怪談 第一夜/木原浩勝

怖い話というより不思議な話がメイン。
え?終わりなの?みたいな謎な話もありました。

不思議な話、謎な話、不思議でちょっといい話、少し不気味な話……
怖くないので安心して読めます。
って、怪談本なのにそんな事言っちゃ駄目か……。

「怪談」としては物足りないけど、短いながらも面白い話(って表現であってるのかわからないが)も沢山ありました。
妊婦の腹からおっさんの声が聞こえる話がなんか印象に残った。
ファミレスの「デブの席」って話も面白い。座ると(食いすぎで)苦しくなってしまう恐怖の席!

「新耳袋」の場合は章ごとに「○○関する~」とカテゴリーが分かれていましたが、九十九怪談では章分けは無し。
同じ場所や人物に関連した話は並べてあるので、順番通りに読みましょう。

わけてない分、最初の「Y霊園」関連の話何個続くんだ……と不安になったりもしました。
その後も、同じ話を分割していてちょっとセコイ。
本屋やアマゾンの中身検索で目次を見てもらえればわかりますが、

最後の「のんちゃん」なんて6分割……

(その1)いつのまにかノートにびっしり「のんちゃん」と書いてあった。
ところで最近夜中の三時三十三分に雨戸を叩かれるイタズラに悩まされてる。
犯人をつきとめる為に友人が家に来ることに。

(その2)その日の夜、叩かれた瞬間に雨戸を開けるも誰も居ない。
友人は怖がって帰る。

(その3)次の日の夜、いつもは1回だけだった雨戸を叩く音が何回もするので開けてみる。
誰も居なかったが、うしろから謎の幼女登場!「私よ……忘れたの?」憶えてないと言うと消えた。

(その4)幼女が消えるときに指差した押入れの中からアルバムを見つけて……

ってな感じで、一話を6分割してる。

一応、区切りのなかでも一つは不思議な事が起こったりするんですけど、なんかだかなぁ。
他にも同じように2~3個に分割された話があるので、
これは一夜で読み終えても百物語にならないんじゃないか?

一夜で読み終えても何も起きないはずだよ……。

雰囲気を出すためにロウソクまで準備したのにー

なんか良い匂いがしただけで終わり。

百物語をやる時はアロマキャンドルじゃあんまり雰囲気出ないようです。
リラックスして眠くなったので読み終わると同時に快眠しました。

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