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2010年11月 8日 (月)

本【メドゥサ、鏡をごらん/井上夢人】

メドゥサ、鏡をごらん/井上夢人

小説家の藤井陽造が奇妙な方法で自殺した。
自ら準備した木枠に収まり、セメントに埋まった状態で発見された藤井は
一緒に埋められた小瓶の中に「メドゥサを見た」というメッセージを残していた。

そして覚え書きが簡素に綴られたノートには作品の執筆を思わせる記述があったが、原稿は見つかっていない。
藤井陽造が死の直前に何度も足を運んでいた「石海」を舞台にした話のようだったが……。
次第に主人公の身に降りかかる謎の現象、そして「メドゥサ」とは。
 

主人公が石海を訪れるあたりはオカルトチックでかなり引き込まれました。

人々が口をそろえる「知らない方がいい」の魅力は凄まじいですね。
逆に、キャラクター的にはほとんど魅力がない。
どのキャラに対しても別に応援したくもならないし、感情移入もしない。

それでも文章が読みやすい事もあり、スラスラと読み進められました。
字が太字で書いてあって最初は戸惑ったけど、慣れて2日足らずで読了。

ラストは世間で賛否両論といわれているだけあって明確な説明や謎解きがなく、
私もいつの間に何がどうなったのか良く解りませんでした。
物語の全体を通して色々仕掛けがあって楽しめましたが
微妙に意図がわからない行動とか現象が幾つか……。

面白かったけど、なんだか釈然としない感じも確かにあります。
科学的とまではいかないまでも起こった出来事に対する説明はもうちょっと欲しかったかな……。

結局“何にも残さない”なら、わざわざ謎を残すような自殺しなきゃいいのに。
あと、実際にはメドゥサって思ったほど関係なかった様な気がするな。

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