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2010年12月11日 (土)

本【六枚のとんかつ/蘇部健一】

六枚のとんかつ/蘇部健一

保険調査員の小野由一(バカ)が、
自社の保険の掛けられた様々なものに関係した事件を解決するため
友人の古藤(アホ)と推理を展開する連作短編集。
ウワサのおバカミステリー!

バカとアホが勘違い推理をして明後日の方向に突っ走る!
最初は
( ゚д゚)
徐々に
( ´,_ゝ`)
爆笑とまではいかないけど、ちょっとクスッとする感じの面白さ。

事件は誘拐・物探し・殺人事件・時刻表トリックなど様々。
読者を騙す事に重点を置いて、肝心の事件が解決しないものまである。
しかし、一応読んで推理ができるものもあるので、思ったよりは真面目なバカさ加減。

同じトリックなのでお好きな方を読んでくださいという「五枚のとんかつ」と「六枚のとんかつ」では
「五枚のとんかつ」の方が好きだな。
動物の着ぐるみに“ぞうさん”とか“ライオンさん”とか言ってる時点でちょっと面白い。
そもそも、事件のトリックどころか、早乙女と主人公の会話・行動も同じだけど、五枚~の方の「殺しのとんかつ」ってのは結構うまい表現……でもない?
おじさんが密室で持病の発作を起こし死亡し、謎の物音を残して女が消える「消えた黒いドレスの女」なども、推理(ってほどでもないけど)できる。

下品との評判だったが、日頃下品な物を見ている私としては別に気にならなかった。
エロ単語がちょいちょい出てくるとか、
主人公がやたらとソープランドに行きたがったり、
オナニーに絶対の自信を持っていたりする程度ですよ!

その、下品さ故にカットされていたという「オナニー連盟」
主人公の馬鹿さ加減は面白かったものの、事件が適当すぎる!
もうちょっと巧い話だったら良かったのに。
「オナニー連盟」の言葉ありきで作られた話でしかないんだろうな。

筒井康隆の『心狸学・社怪学』にもオナニー話が……。
http://morino-book.cocolog-nifty.com/blog/2010/05/post-cce9.html
主人公は「オナニスト」ですね!

ひたすら自信を持ったバカの総本山である主人公、
鋭い推理を展開するように見せかけてアホの古藤、
主人公の同僚でデブの早乙女、

会話なんかは面白くて好きですよ。
ただ、どうせしょうもないトリックなんだろうと思って読んでるから、
急にまともな謎解きの説明始められても読む気がしない。

たまに読むには良いけど、こんなのばっかりは嫌だな。
アホバカミステリーのために作られ、殺されるだけの登場人物が哀れ。
「見えない証拠」の殺された女の子とか、可哀想すぎる……。

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