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2011年6月14日 (火)

【花子さんがきた!!】ちょっと面白い怖い話

「学校のコワイうわさ 花子さんがきた!!」
手持ちの雑誌の中からトラウマ漫画を紹介しましたが、
今回はちょっと独特で面白いものを紹介します。

一部では結構有名な「怪人トンカラトン」
作:森京詞姫
絵:内田かずひろ
「花子さんがきた!!」第一巻より
1 (画像は漫画版)
トンカラトンとは、全身包帯でぐるぐる巻きの体で自転車に乗っていて
「トンカラトンと言え」と声を掛けてくる妖怪のようなもの。
この時「トンカラトン」と答えないと、持っている日本刀で切られる。

小説版の「怪人トンカラトン」では、
この通りの受け答えをして難を逃れた少年が
トンカラトンに会ったことを家族などに話すも信じてもらえず、
もう一度会おうと前に会った場所でトンカラトンを呼ぶ。

「おーいトンカラトンでてこいよ!」
ザクッ!

「トンカラトンというのは『いえ』といわれたら、口にだすんだ。
勝手にトンカラトンを口にするのは、みんなてきだ」

最後に、切られた「ぼく」が、トンカラトンになったことに気がついて終わり。

「おーいトンカラトンでてこいよ!」
ザクッ!(原文ママ)
のテンポが素晴らしいですね!仕事が早いトンカラトン。

ところで“ショーウインドーにうつったすがたを見たぼくは、自分がトンカラトンになっているのに気がついた”
とシメてるけど……
ちょっとまてよ、自我はそのままなの!?
あと、包帯がひとりでに巻かれた描写はあるけど、チャリと刀は!?
武器は現地(どこだよ)調達なんて、トンカラトン界も結構大変だよね~。
なんて思っていたら、なんと、巻末には漫画版トンカラトン、
その名も「トンカラトンの集団」が収録されているのです!

シューシュー言ってるトンカラトンの集団と、
はな垂れ坊主が描かれた扉絵!
期待が高まります。

小学生の間で大ブームのトンカラトン。
ぼく、昨日トンカラトンに会ったよ!僕も!とかいう会話が交わされている。
既にカオス状態の恐ろしい町ですが、
何も言われなければ何も言わず通り過ぎ、
「トンカラトンと言え」と言われたら「トンカラトン」と言う
対策をみんな知っているので大した緊張感もない様子。
むしろ会った事が自慢、彼らのステイタスなのです。

しかし……
2
「最近はトンカラトンが増え続けていて、集団で現われる事もある」という噂が新たに囁かれていると言うのだ!
「いまどき一人のトンカラトンに会ったって自慢にならないわよ」と煽る女。

それを聞いた坊主は、集団のトンカラトンに会ってみたいなあと一人呟きながら下校、
予想通り集団のトンカラトンに遭遇する。

3
「うわぁ 集団のトンカラトンだ!」
包帯ぐるぐる巻き、刀を背負ってチャリンコに乗った集団のトンカラトン登場!
シャーッ(チャリの音)

4
「トンカラトンといえー!」
拳を突き上げて、ライブ会場の如く皆で「イエー!」と叫ぶトンカラトン。
例のばあさんラップ的な雰囲気に、ついうっかりイエーイ!とか言ってしまいそうですが、
そんなことをしたら生涯包帯を巻いてチャリに乗ることになってしまうので、
「トンカラトン」と答える坊主。

そして通り過ぎて行くトンカラトンの集団……
しかし、最後尾のトンカラトンにズバッとやられてしまいます。

どうして!?

「おれはトンカラトンと言えといわなかった」
5

“そう、集団の最後に居たトンカラトンだけが「トンカラトンといえ」と言っていなかったのだ”
(勝手にトンカラトンを口にするのは、みんな敵だという思想)
“こうしてトンカラトンはその仲間をふやしている。
集団のトンカラトンには気をつけて……”

会っただけでアウトじゃないか!
どうやって気をつけるんだよ!!?

かなり理不尽です、が「花子さんがきた!!」は大抵こんな感じのようです。
以下、単行本からの傑作選が続きます。

4巻より
「またをくぐるブタ」
もう、タイトルからして面白い!

O県には不思議な噂がある。
夜、一人で歩いていると、突然たくさんの白いブタがやってきて股のしたをくぐる。
ブタにくぐられた人は三日後に死んでしまうという。

ブ……ブタ……?(笑)

さっそく、夜歩いていた「ミキオ君」がブタに股をくぐられてしまうのですが……
挿絵:ほりのぶゆき
7
oh……!
いまだかつて、こんなに面白いホラーもの一枚絵があっただろうか……。

おっさんみたいなミキオ、猫のようなポーズ、
VELODYシャツ、
もののけ姫のワンシーンのような大量のブタ、
しかも豚はよく見るとのどかな顔をしている。

豚の集団が通り過ぎたとき「あんなにたくさん」というところを
「あんりにたくさん」と誤植している所も見逃せない。

話を戻して、ミキオがブタにくぐられた事を母に話すと、
あわてた母だったが三日間家から出なければ助かるという話があるらしい。
三日間、親公認ヒキコモリとなるミキオ。
そして三日後、母が買い物に出ている間に電報が届き、
受け取るため玄関から一歩外に出てしまう。

電報を持ってきた人を見たとたんにミキオは心臓が止まって死んでしまった。
その人は白いブタの顔をしていたのだ!

倒れたミキオの上に置かれた電報には『ミキオシス シロイブタ』

シロイブタ……w

なんだか、どこをとってもセンスの溢れるお話ですね。
これで死人が出てなければ心の底から笑えたんだけど。

そして、挿絵が面白いものを一本。

6巻より
「ドンドコドンがやってくる」
金縛りにあった人の前にドンドコドンという太鼓の音と共に現れ、
髪の毛を丸坊主にしてあの世へ連れていくという妖怪。

 「ドンドコドンがやってくる」でも、ぐっさんの相方は来ませんよ。
 ぐっさんも来なければ木づちを持ったじいさんも来ない。

ドンドコドン
挿絵:朝倉世界一
6

おい、かわいいな!
アッカンベーをした挿絵もあり、とてもかわいらしい。
あの世に連れて行かれちゃうんですけどね!

この話でなにが驚くかって、花子さんが助けに来るところ
今まで散々、トンカラトンにされたり、動くこま犬に何十人の子供が惨殺されたり、
二面女に人骨クッキー食わされたあげく殺されたり
しても何の音沙汰もなかった花子さんが助けに来てくれた!
そりゃあもう「花子さんがきた!!」ってエクスクラメーション2つ打つくらいの衝撃がありますね。

こんな感じでかなり面白……怖い「花子さんがきた!!」なのでした。
人死にすぎだけどもっと読んでみたい!

アマゾンのサンプルで目次を見たら、どうやら漫画も少しだけ収録されているようだ。
やる気の無さそうな花子さんの顔が非常に面白い。
集めたい……けど、700円近いのでやや高いな……。


「花子さんがきた!!」関連記事------------------

新・トンカラトンのうわさ ①

新・トンカラトンのうわさ ②

トラウマ漫画その1(ブランコ・こけし)

トラウマ漫画その2(てるてるぼうずの仕返し)

青木智子の花子さんがきた!!

【食べ怖】気持ち悪い編(?の自販機)

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