« 【アプリ】プレイする怖い話 | トップページ | 10円玉のコックリさん »

2019年9月13日 (金)

コップのコックリさん

突然ですが、最近コックリさんについて調べてました。

きっかけは夢枕獏さんの実話怪談が収録された『奇譚草子』という本で
「手に映ったサムライの顔の話」というのがコックリさんの話なのですが
“ある晩に、コックリさんをやった。
紙に、アイウエオの文字を全部書いて、その上にコップを伏せて、
そのコップに三~四人で指先をあてる。するとコップが動いて
ひとつずつの文字の上で止まる。それが意味のある言葉になるのである”

コックリさんをしたらサムライの霊が出て、触ってみたら男の手に映ったという話。

気になったのはコップを使ったコックリさん
10円玉じゃなくてコップ。
こっぷりさん……あ、いえ、何でもないです。

興味深いのが、コップを使うことを特に珍しいという感じもなく書いているところ。
10円玉が定着してのコップだったら、もうちょっと
こんな変わった手法もあるんですよぉ(ドヤ 感が出てもよさそうなものですが
あくまでコックリさんというものをさらっと説明しているので
コップを使うのがごく一般的と捉えているのでしょうか。

自分が小学生の時にもちょっとだけ流行ったけど
基本的に10円玉を使うか、鉛筆を数人で持つものがあったくらい。

これまでまったく馴染みのなかった、コップのコックリさん。
体験談などを漁ってみると、ぽつぽつと「コップのこっくりさん」を
やっていた人がいるようなのですが、10円玉が最も多く
次いで鉛筆、ごくまれにコップ、5円玉もありました。
こういう体験談は、体験した年代も、それが書かれた時期もわからないものが
ほとんどなのであまり参考になりませんが
コップを使うというのは海外のことだったり、
日本だと少し年配な雰囲気があるような気もしました。

色々調べてみると、どうやら海外では今でも行われているらしい。
画像検索でも海外サイトのコップを使ってる画像があるのと、こちら

フィリピンの映画「Spirit of the Glass」(2004年)←2は(2017年)
ガラスのコップでやってますね!!
他にも
イギリスの映画「マイ・サマー・オブ・ラブ」(2004年)
スペインの映画「エクリプス」(2017年)
全てわりと最近ですがこれらの映画でもコップを使ったコックリさんをするシーンがあるらしく
海外ではコップを使うものが今でもわりとポピュラーに存在しているか
もしくは最近復活してきたか、権利の問題か……。
海外YouTuberが実際にコップでやっている動画もありました。

海外(特にアメリカ?)では
「ウィジャボード」が玩具メーカーからも発売されたこともあり
製品のウィジャボードには付属の「プランシェット」が付いていて、
この「プランシェット」がコックリさんで言う10円玉の役割を果たします。

アマゾンで見てみると、カッコイイデザインのものも多くてちょっと良いですね
でも面白半分でやってはいけません!
(そう言うわりにウィジャ柄のトイレマットとか出してふざけてると思う)
「スピリットボード」という呼び方もちらほらあったんですが
検索してもスマブラばっかり出てきてよくわかりませんでした。
スピリットボードやトーキングボード等様々な呼び名があるところに
商品名の「ウィジャボード」が定着して広く一般化という感じでしょうか。

これは日本でもウィジャ盤などと言ってよく紹介されていて
そもそもウィジャってなんや!と調べたら
ウィもジャもそれぞれ別の国の言葉でYESという意味の造語らしく
日本語×英語で例えるなら「はいYESボード」みたいなわりとダサい名前でした。
実際には仏語(ウィ)×独語(ジャ)×英語(ボード)で三つの言語のバイリンガル!
YESマンならぬYESYES盤。NOどこ行ったん?

「コックリさん」も“こっくり”は頷く感じで「肯定」っぽさがあるので
どちらにしても質問にYESを言って欲しいという、そんなものなのかもしれませんね。

ウィジャボードは海外でかなり広く知られいているようです。
指の置き方が普通に掌を伏せて添える感じだったり、人差し指一本だったり、
全員きっちり人差し指と中指の二本だったり、
ローカル作法があることを伺わせるのがこれまた面白いところ。

製品を使う以外のウィジャの方法も各地で受け継がれているようで、
実際に海外のサイトを見てみると、コップを始め輪っかや貝殻を使っているものもありました。
ドイツのサイトの説明では、ガラスのコップを使うものとウィジャボードを分けて書いてあったので
海外では製品のウィジャボード以外だとコップ使用が一番メジャーなのかも。
コックリさんのような手書き文字盤もほんの少しですが出てきたので盤の自作文化もあるようです。

日本ではコックリさんで呼び出すのは狐などの動物霊だとか
低級な霊だというのを聞いた事がありますが
アメリカではコックリさん系で交流するものを「スピリット」と表しているものが多く
確かに「スピリットボード」という名称もチラッと出て来ていました。
先ほどの映画も「Spirit of the Glass」というタイトルですね。

「スピリット」は特定の故人だったり、悪いものが来ると悪魔であったりする。
つのだじろう的に言うなら霊魂みたいなものでしょうか。
日本の場合「狐狗狸」(こっくりの当て字)のイメージからか
コックリさんをやって狐に憑かれて跳ねたり鳴いたりしますが、
そういったものはやっぱり情報から来てるのだなぁとか
夢の無い事を思ってしまったりもしますね。


日本のコックリさん年表では70年代にオカルトブームがあり、
その当時にテレビや本といったメディアで大きく「コックリさん」が取り上げられて
若者たちがこぞってコックリさんに興じたとか。
このブームの時には既にメインは10円玉だったようなので
70年代のブームで若者世代が「10円玉のコックリさん」に統一され
元々日本で人口の少ない「コップのこっくりさん」派を
一気に上回っていったという感じでしょうか。

初見健一さんのコラム「昭和こどもオカルト回顧録」では
http://gakkenmu.jp/column/16261/

“若者文化のなかでブレイクする以前の「コックリさん」は、
一種の「スナック芸」のようなものとして、
バーなどの飲み屋のカウンターで披露されることが多かった”
とあり、お酒の席だとコップは縁が深いはず……
飲み屋ルートがコップということも……?と思ったけど
コラムのでは戦中に主婦たちが硬貨を使って占っていた事が書いてあるので
戦前~戦中はコップや硬貨が混合、戦中~戦後は硬貨優位で
70年代ブームで10円玉イメージが完全に植えつけられたのかなぁ。

最初の夢枕獏さんの本の話では
昭和五十二年から四年頃(1977~1979)にかけての話と冒頭に書いてあり
複数の仲間が共同で借りている一戸建てで
自由人が集まっており“バンドをやったり演劇をやったりする人間が多かった”というので
夢枕獏さんの仲間たちだけあってインテリとか海外経験ありな人が多かった、というのはありそう。
しかし、この話の中ではコックリさんをやった時には同席していないことが書かれているので
実際は10円玉を使ってたけど、著者のイメージではコックリさん=コップで
説明文を書いたという可能性もあります。

コップのコックリさんを書いた夢枕獏さんは1951年生まれで現在60代後半。
50代前半のうちの親にもそれとなく聞いてみましたが
コップ文化は全く知らないそうです。
10円玉のみで、コップどころか鉛筆も使っていないという
非常につまらない結果でした。
いい年こいて親にコックリさんの話を聞くという気味の悪い行動をしたのに
全く得るものがありませんでした。
でも母親は小中学校の時にかなりコックリさんにハマっていたらしい。
(そんなことしてるから呪われたクソみたいな子供が生まれるんだよ!)

コップのコックリさんをやっていたのは70年代ブーム時既に大人だった年代で
その中でも数が少ないのかも。
でもそんな怪しい事を聞ける70代とかの知り合い居ないしなぁ~。
長々書いた後に申し訳ないですが

結局よくわかりませんでした!!


まあ、まとめるとコップ形式を知るのは70年代当時でも年長者や年配の人からの口伝や
海外ルートの知識……かもね!
という感じでしょうか。
あとは、コップを使うとサイズが大きい分
10円玉を使うよりも文字のスペースが必要になり
日本語の文字盤だとアルファベットよりも文字数が多いので
コップサイズのスペースを空けて書くと
かなり大きな紙や、それを広げるスペースが必要になってしまいます。
その辺が日本でコップ版が普及しなかった要因かもしれませんね。(今適当に考えた)

10円玉より、ちょっとカッコイイ気もする「コップのこっくりさん」
面白半分でやってはいけませんよぉ~。
私は人生の全てが面白半分なのでもちろんやりません。



この記事は検証可能な参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です。
情報のある方はコメントなどでお知らせ頂き、記事の信頼向上にご協力下さい。

ウィキペディアかお前は!!

|

« 【アプリ】プレイする怖い話 | トップページ | 10円玉のコックリさん »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 【アプリ】プレイする怖い話 | トップページ | 10円玉のコックリさん »