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2019年11月 3日 (日)

避難の時に持つ本を考える

最近の台風や大雨の連続、今の所被害は受けていませんが
一応当日は何かあった時のために荷物をまとめたりしていたので
いざという時に持ち出す品は普段から確認して考えておいた方が良いと思いました。
まあ、着替えや食料などその辺の情報はもっと適切なサイトでも見てもらうとして、

「スマホ等の電子機器は充電が自由に出来ない状況が想定されるため
電気を使わない暇つぶしを持っておくのが良いらしい」という話。

やっぱり本は持っておきたいところ。
自宅だったら、地震の時に本が死因になるくらいの量がありますが
もし自宅以外の批難所などに荷物を持ち出して過ごす場合は
他の荷物の量や重さを考えると、そう何冊も持てないので
一冊か二冊に絞る必要があります。

それで実際にどんな本を持てばいいのか、実はこれがめちゃくちゃ難しい。
状況的に没頭して読むのは難しいけど、ある程度現実逃避できるような小説やエッセイで、
一冊を繰り返し読む可能性を考えると漫画よりも小説か。
長編をじっくり読むのは難しいと思うので、やはり短編モノが良いでしょう。

好きな短編集といえば
江戸川乱歩『江戸川乱歩傑作選』

これは何度読んでも面白い
しかし、この面白さはかなり悪趣味なわくわく感だったりするので
避難に持っていくにはちょっと合わないですね……。
殺人事件みたいなものは状況的に受け入れ難いか。

普段よく読むような短編でも「怖い話」系の本なんて本当に恐怖が迫っている状況では避けた方がいいでしょうね。

先日の台風19号の時、テレビではいゴローさん!でお馴染みの『ほん怖』がやっていたんですが
度々速報で河川の情報や避難勧告が出たりしていたので
ただ立ってるだけの幽霊に深刻な顔して騒いでんじゃないよ!
アンタより台風の方がよっぽど怖いわ!みたいな感じで全然乗れなかったです。

恐怖以外にも、不安を煽るような内容だったりとか
幸せいっぱいなものも自分が大変な状況だとあんまり読みたくないかも……。

もう一つ繰り返し読んでいる本
池波正太郎『江戸前食物誌』

文庫サイズのハードカバーで、それぞれ他の文庫にも同じものが載っていたりしますがこれが一番好き。
『味の歳時記』シリーズは特に何回も読んでます。
氷あずきが高いから駄菓子のあんこ玉を買ってかき氷に入れて食べてたら友達がみんな真似した、みたいなささやかなエピソードがかなり好き。
他にも食べ物にまつわる思い出や通のたしなみなどのエッセイを多数収録。

でも、食べたくなってしまうので食べ物が限られる避難時には向かないですよねぇ……。
あと、ハードカバーだからかさばる。


だいたい、普段好んでいる本のジャンルを大まかに振り返ってみると
小説なら「ホラー」「ミステリー」
エッセイなら「食べ物」「笑い」
ほぼ全てがこれ。ギャグや怖い、変な・謎な話とか、そういうやつばっかり。
もっと平和的なものはないものか。


過剰な喜怒哀楽がなく気楽に読めるものと考えて思いついたのがこちら
眉村卓『僕と妻の1778話』

余命宣告をされた病床の奥さんへ向けて小説家の旦那さんが書いた一日一話の短編(この文庫版では52編収録)をまとめたもの。
この前振りを読んだだけでやや涙腺崩壊しそうですが
内容は病気の奥さんが読むために考えられているので
“病気や人の死、深刻な問題、上から目線のお説教、知識のひけらかし、後味の悪い話を避けるようにした”と前書きされていて
内容は軽いショートショート集になっています。
衝撃の結末とか大どんでん返しみたいな作りではないので、オチに期待するタイプの人には向かないかもしれませんが
繰り返し読めて内容や続きをぼんやり考えたりできるので私は好きです。
一話終わる毎に解説があり、妻や著者のちょっとした話なども入るので
ショートショートが内包された長編といった感じ。
ただ最後の方の解説部分で泣く可能性が濃厚なので人前で読むときは300ページあたりで止めましょう。

この本の特にイチオシな部分が、イラストがある所。
71
これは目次のページですが、全てのタイトルの下にちょこんと描かれているため絵だけ探して見ていっても楽しめる。
このかわいいイラストはなんと著者本人の描いたものらしい。すごい。

星新一や阿刀田高のショートショート集も良いかもしれないですね。
わりとブラックジョーク的なものも多いですけど
短くてあっさりしているので精神的な負担は少なそう。

かなり無になって読めるものでは
柳田国男『日本の昔話』

短いものが大量に収録されているため
パラパラめくって目についたタイトルだけ拾い読みできるのが良い。
同じ柳田国男では『遠野物語』もありますね。

軽いイタズラをした狐が鍋で煮込まれ「まる煮」になったりするのはかわいい方で
わりと後味悪いものや、うわあ……みたいな真顔になる教訓的な話もあるので若干注意が必要。
『やろか水』とか水害の最中によんだら結構嫌ですね。
(やろかーという声がして、来いと返事をしたら村が全部流されるといった話)
言葉使いも古かったり、わかりにくい方言があるので、子供らの暇つぶしに読んであげるような目的なら
もっと子供向けに出版された童話集とかの方が良いでしょう。
昔持ってたような大きいサイズで童話が100話入ってるやつのコンパクト版が欲しいなー。


こんな感じで正直全然良いアイデアはなくて今でも考えていますが
次にいつ大雨やら地震やらがくるかわからないので
みなさんも今のうちに手持ちの本の中からこれという一冊を選んで、持ち出すものに加えておいてはいかがでしょうか。

私もこれからは平和な作品の知識も増やして行きたいと思います。
今読んでる百物語の本が終わったら……。

 

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コメント

災害も桁外れに強くなってきていますよね。
いつ自分の地域が被災するか…
物資も気持ちも備えておくべきですよね!

私はブックオフ巡りが好きなんですが、
私の部屋は小説2に対し漫画本8くらいの割合で、圧倒的に漫画の方が多いです…

投稿: ぽん | 2019年11月 4日 (月) 22時55分

ぽんさん
地震もいつくるかわからないですし、日頃の備えが大切ですね。
漫画だと『ぼのぼの』が良いと思います!一冊持つならぼのぼの達が滝を見る話が入ってる巻をおすすめしたいです。

投稿: 森野 | 2019年11月 6日 (水) 19時57分

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