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2020年6月13日 (土)

青空文庫で岡本綺堂

最近青空文庫のアプリをダウンロードしました
アプリだと縦書き表示にしたり文字を大きさや背景を変えられるのが良いですね。

今、岡本綺堂を全部読もう!と思って挑戦しています。

岡本綺堂は怪談ぽい話が多めで実話怪談的なものから
スパッと解決する探偵もの、モヤっとする犯罪もの、
欧米や中国の話の翻訳もあり
続けて読んでも飽きない面白さです。

女の人でも「かれ」と表現するとか、それっきりを「それぎり」と言うとかの言い回しの違和感や
名前の頭に「お」を付けるアレで「おむつ」という名前が出てくるとフフっとしてしまうとか、そういうちょっとした引っ掛かりはあるものの
慣れればまあそういうもんなんだろうと特に気にならなくなります。

電子書籍だとなかなか集中しづらいイメージがありましたが
数ページの短い話も多いので慣らしていくのにも最適。
しかも!読めない漢字や知らない物が出て来ても、電子書籍だとすぐに検索出来て便利っ!
読み方の見当もつかないような漢字でも長押しで検索に直結できるので入力できない心配もなし!
めーーーっちゃ便利!!
昔、江戸川乱歩の作品によく出てくる「傴僂(せむし)」が読めない上に漢字の出し方もわからずパソコンの手書き入力で検索した思い出~!


怪談会で集まった人達が語る話が十話ほど入った『青蛙(せいあ)堂奇談』
『異妖編』『月の夜語り』など数本の話が入っているもの、
単独のものだとほんの数ページの『停車場の少女』など
不思議系の怪談好きにはたまらない。
怪談でも、「殺された女性」や「守護霊」のようなきっちりと意味があったり霊能者がドーンと解決するものより
人間か幽霊か狐狸妖怪か誰なんだか何の目的なんだか別にわからない、
そんな感じの怪談がなぜか好きな私の需要にベストマッチでした。

あと岡本綺堂の謎の魚類、特にカニ好きさが気になる。
河童はもちろん、主のような巨大魚、ウナギなどが関わる話が多く
中でも異彩を放つカニ。
青蛙堂奇談怪にも謎のカニの話があって、意味わからん怖さがあるけど
蟹の這いずった跡が……!(デデーン)みたいに言われるとなんか面白い。
(あと飼い犬にカニを食わせて死んだのに別の家の犬にもカニ食わせてる人間がヤバい)
『五色蟹』でもわけわからん呪いを発揮するカニ。
恐ろしいカニ!
しかし『蟹満寺縁起』ではヘビと戦いカエルや娘を助ける強くて良いカニが出てきます。
良いカニ(笑)


そして、クソ人間や犯罪者がたくさん出てくる愛憎ものなどに続き
随筆もなかなか数があるんですがこれがまた面白い。
『火に追われて』のような関東大震災の地震から遠くの火事が迫ってくる様子の実体験もあれば
家にある蜘蛛の巣がすぐ復活するとか庭でヘチマ育ててるみたいな普通の日常のものもあり。

年賀はがきが出て来て年始の挨拶周りが廃れていくことを嘆いたり
お台場が物悲しく放置されていたり
その時代の人の生活の様子が今とは全然違ったり、今も同じようなこと考えてたりする感じがグッときます。

生活のエッセイで昔の日常見るの楽しい……。
世の中のみんな、もっとブログとか日記書こう!と言いたくなります。

暑くなってきて、世間では怪談の季節!
岡本綺堂のじんわりホラー小説を読んでみてはいかがでしょうか。

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