書籍・雑誌

2020年7月 5日 (日)

【書籍】江戸の用語辞典

半七捕物帳などを読んでいて、独特な時間の数え方など今は無き江戸の文化に興味が出てきたのでこんな本を買ってみました。

イラスト・図説でよくわかる江戸の用語辞典
編 江戸人文化研究会
文・絵 善養寺ススム

「貸本屋の善右衛門という人が説明している」というコンセプトで書かれていて、各項目「~でございます」といったような丁寧な話し言葉で説明されています。
新書サイズですがかなりの厚みがあり、単語の説明以外にも江戸のお金などコラムや、物や髪型などの複数の種類をまとめたページもあってパラパラ見ても楽しいです。
巻頭に地図があり、小説を読んでいて地名が出てくると位置関係が確認出来てちょっと嬉しい。
元号と歴代の徳川将軍が並んだ一覧表もあります。

イラストはかわいい感じで、カラーページや写真は無いのでリアルな資料的なものではないですが、だいたいの特徴はわかりやすいです。

99
でも辞書にある索引?小口に段々に印が付いててあかさたなーとかでパッと開けるアレがない(あれの名称なんだっけ?)
ページ下にそのページの頭文字が書いてあるけど、アレが欲しい。アレ~~!

今のところ小説を読みながら単語を引くよりパラ見で読んでいる方が多いですが
こういう江戸の色々が頭に入っていれば小説を読むときの脳内映像が強化出来てありがたいです。

こちらは表紙以外白黒なんですけど、同シリーズでオールカラー『江戸の町とくらし図鑑』もあります。と、帯に書いてました。
私はページ数が多い厚み重視で『江戸の用語辞典』の方を選びました。
450ページ越えの大ボリュームですから!
くらし図鑑もそのうち買うかもしれないけど
他にも食べ物とか妖怪とかのもあって面白そう。

学校の歴史の勉強は全然、そりゃあもうぜーーーーんぜん興味無かったけど
庶民の暮らしのような身近な事は面白いのでもっと知りたい。


本とは関係ないんですけど胴巻(胴体に巻きつける貴重品入れ)が欲しい。
服の下で胴体に巻きつけてお金とかを入れてスリ対策するんですけど
これ現代でも旅行はもちろん災害の避難時とかにも役立ちそう。
江戸時代の人は存在を知ってるから胴巻を狙うけど
現代の強盗はそんなの付けてるとは思わず見逃されそう。
こりゃいいや!
調べたら今も「セキュリティポーチ」といった名前でこういうのがありました。

しかし、夏は汗まみれになってしまうらしい。
でもかなり安いのもありますね。
うーむ。

| | コメント (0)

2020年5月24日 (日)

【ひきこもり本】大きな森の小さな家

ひきこもり環境本再読シリーズ第四弾

『大きな森の小さな家』
ローラ・インガルス・ワイルダー

ウィスコンシン州の大きな森の中にある小さな丸太造りの家に住む
小さな女の子ローラとその家族の日々の暮らし。

冬が来ると森は雪に覆われローラと姉のメアリーは一日中家で過ごすので
この辺を思い浮かべてひきこもり本として読み返してみたんですが
意外にクリスマスパーティー、大人数でのダンスパーティー、
馬車に乗って町へ買い物に、など華やかなイベントも盛りだくさんでした
(なぜかあんまり記憶に残ってなかった)

食事の事など色々詳しく書いてあり
序盤の家中に保存食をぎっしり蓄える所が特に楽しく
肉を燻製やソーセージにしていく過程が細かく書かれていて興味深いし
自分も保存食が作りたくなります。

お菓子で印象的だったのがおじいちゃんの家で作るメープルシロップの
サクサクのメープルシュガーをかじったり
鍋でシロップを作っていて、雪を乗せた皿を台所に持っていってシロップをかけてもらうと冷えてキャンディになり
「みんなは冷えるのを待ちかねて口にはこんだ」というやわらかいメープルキャンディ!
めちゃくちゃおいしそう。

暮らしや食べ物、家族の楽しそうな様子を読んでいるといいなーと羨ましくなりますが
お父さんは雪の中でも狩りに行って銃の弾まで自分で作ってるし
お母さんは保存食作りに料理に、服を縫ったり帽子を編んだり
洗濯機とかの家電もない上に
子供の世話もして赤ちゃんも見て……
大変すぎる……

あと、風呂が週1なんていや……。
安息日には仕事をしてはいけないどころか笑ったり騒いだりしても駄目というのも地味にキツイ。

基本的には仲の良い姉妹だけど、姉のメアリーの髪が金色でローラは茶色で劣等感のある下りや
お父さんがローラたちの前でよそんちの子供を悪く言うのなんかはちょっとシュンとしてしまいます。
どこの国でもこういうのは変わらんもんですね。

やっぱり自分は寝転んで本読むのが一番。
スローライフ!

物語はまだ続編がたくさんあります。
私が持っているのは角川のペラっと薄い文庫本なんですが
最後の短いあとがきでその後の続刊のストーリーを、ああなってこうなってどの作品でローラが○○しますなどとズラズラとネタバレがあるので注意。
続きも新鮮に読むためにはあとがきのページ貼り付けておかないといけませんね!

| | コメント (0)

2020年5月17日 (日)

【ひきこもり本】ターン

ひきこもり環境本再読シリーズ第三弾

ターン/北村 薫

交通事故で車ごとひっくり返った……と思った次の瞬間、自宅でうたた寝から目覚めた版画家の女性。
自分にも車にも事故の形跡はなく、日付は事故の前日だった。
ところが、目覚めてからは何処に行っても人の気配がなく
翌日の同じ時間、再びうたた寝から目覚めた瞬間に戻ってしまう。


誰も居ない世界で同じ一日を繰り返すこの状況!
どこでもなんでもやり放題ヒャッハー!

……なんていう感じではなく、現象の事をあれこれ考えて検証したり
誰も居ないスーパーでも服屋でも律儀に料金を支払ったりと
なかなか上品な女性が主人公です。
君はこう思った。とかいう謎の二人称解説口調と脳内会話は
このねえちゃん誰と喋ってんの?とクセがありますが
とりあえず流して気にせず進みましょう。

人間どころか虫や動物も居ない静寂世界
ドラえもんの道具の鏡の中の世界に入るやつみたいですね。
鏡が割れちゃって帰れない!ってやつ、結構怖かったな~。
まあスモールライトであっさり解決するんですけどね。って何の話してんだ!どうでもいいわ!

記憶は消えず蓄積されますが
どんな行動をしても元の状態に戻るので
作業や日記とかの積み重ねが出来ないのがつらいところ。

でも勝手に元に戻るので、怪我をしても持ち越しなし
盛大に料理作ったり散らかしても片付けなくて良いし
大暴れして破壊の限りを尽くしても直るし
お店の物とか食品関係の劣化が1日分しか無いからその点は少し良いっちゃ良いですね。
店も道路も貸し切りで遊び放題!
人の家とか普段入れないお店のバックスペースとか見たい!
でも理想のアジトを作っても1日だけでパア!
やっぱヤダ!
(この小説ではそんな変な事はほとんどしてません)

主人公が虫の声のCDを流して眠ったように
動物も居ない世界は静寂すぎてキツイですかね。
しかも100日以上そんな状態が続いたらさすがにやりたいことも尽きるかなあ。
ちょっと前の時代だからネットフリックスとかも無いし!
新幹線とか飛行機も動かないのであんまり遠くにも行けないし!

そしてその日たまたま入れ方が悪くて冷蔵庫のドアを開けるとスライスチーズが落ちる描写があり
(あるある!やっぱりどこのご家庭でもチーズって落ちてくるもんなんですかね!?)
主人公は毎日が同じ1日だから、最初に開ける一回は絶対にチーズが落ちてくるという軽い地獄

起点の日がコンディション悪いと最悪だな~!
車のガソリンが残りわずかとか、
前髪がちょうど目に入って邪魔な時とか爪が欠けててひっかかる時とかにループに入ったら
戻る度に切ったり同じ行動しなきゃいけないし……。

どんだけ長々書いてんだって感じですけど
その辺は特に問題なく流して、
ある日主人公と元の世界で小さな繋がりが発生し
不思議な物語が進んでいきます。

こんな風に自分なら何するかとかあれこれ考えて読み進んでいると……
なんだよ!ロマンチックラブストーリーじゃねえか!バカヤロー!
いや、別にいいけどさ!
再読なので話の筋は記憶にあって
人の居ない世界は強く印象に残っていたんですが
重要な人物との交流の部分はなぜか全然覚えてなかったので
意外と新鮮に読めました。
でも全体的に静かに進むのに最後の方は嫌な急展開でゴチャゴチャしてちょっと蛇足的だなと思いました。
終盤にかけてなぜか主人公の印象が悪くなってきてちょっと嫌いになっていく感じ。
最終的にはまあまあ良かったねという感じにまとまりますが
ある登場人物のせいでなんか嫌な読後感が混じったなと残念な気持ちです。

男女の運命的な出会いがストーリーの肝なんでしょうが
作ったものが蓄積されないとか、今で言う「いいね」が無くても
自分がやりたい事ってなんだろうという事を考えてみるのも良いでしょう。
私は何と言っても人が居ない世界で何するかを考えるのが楽しいです。
数週間ぐらいならこの世界に行ってみたい。
虫に刺されないで山に遊びに行ったりした~い!
頭悪そうな感想~!

| | コメント (2)

2020年5月 2日 (土)

【ひきこもり本】砂の女

ひきこもり環境本再読シリーズ第二弾

『砂の女/安部公房』
趣味の昆虫採集で新種発見を目指して遠出した男
話し掛けて来た地元の老人の世話で民家に案内され
穴の底で砂に飲まれる奇妙な一軒家で女の歓迎を受けるが、
翌日唯一の出入りの手段である縄梯子が外され閉じ込められた事を知る。


何もしなければすぐに砂に埋もれてしまう集落の一角で
砂を掻き侵食を食い止める役目を担わされた男
砂に飲み込まれる家に暮らし、毎晩砂を掻く女

砂に埋もれていく蟻地獄のような一軒家は
“壁ははげ落ち、襖のかわりにムシロがかかり、柱はゆがみ、窓にはすべて板が打ちつけられ、
畳はほとんど腐る一歩手前で、歩くと濡れたスポンジを踏むような音をたてた。
そのうえ、焼けた砂のむれるような異臭がいちめんにただよっていた”
という惨状で、座ったらノミの大群も登場
砂だらけな上に風呂もろくに入れない
ご飯を食べる時に砂が入らないように番傘をさす
寝ている間に自分に砂が積もる

吐いても吐いてもザラつく口の中の砂!
雑炊の茶碗の底に沈殿した砂!
肌にへばりついてかぶれる砂!

砂、砂、砂!!
砂の描写がもう。
あああっ嫌だあああ
ザラザラする!じめじめする!

旅立つ前にちょっとしたいたずら心で行き先を告げず、失踪匂わせ的な行動をしていたせいで
救助もあてにできないという絶望の状況で脱出の方法を探る男。

そして最後には……
え~……う~ん、まあ、んん……。ってな感じです。

かなり怖いというか嫌な環境の話ではあるんですが
表現が生々しく、ものすごく印象に残っていて
この家の事をたまーに思い出してしまう、ある意味トラウマ本に近いかもしれません。

読んでると何かザラザラしてるような気がして気持ち悪くなってくるので
窓を開けて空を見たり、ザラザラしない布団に転がったりしていると
自分の家最高だな!という気持ちになります。

でも読みながら寝たらめちゃくちゃ嫌な夢を見たので注意!

| | コメント (0)

2020年4月20日 (月)

【ひきこもりの友】南極料理人

引きこもり環境に良さそうな本の再読シリーズ第一弾。

春の良い時期に外に出られないのは辛いものですが
もし「外」が−50℃以下で一面氷の世界だったら。
それは現実にある“南極観測隊”の世界!

そんな南極観測隊の越冬隊調理担当の著書

『面白南極料理人/西村 淳』
二度の越冬隊参加を経験した著者の料理の工夫や仕事の様子の面白エッセイ。
冷凍や乾物などまとめて運び込んだり前の隊の残していったものから
毎日十数人に食事を作る南極料理人。
途中の補充不可能な中での足りない食材余った食材
困難なリクエストもアイデアで乗り越えながら作り出される料理の数々。
(私の持っているものは第二弾の『面白南極料理人 笑う食卓』でした)


『南極料理人』として映画化もされていて
おっさん達がわちゃわちゃするコメディで軽い気持ちで見られます。
GYAOで無料配信中!ですが23日まで
(残り僅かのタイミングで紹介してすみません)

※映画を見る際は必ず家にインスタントラーメンがある事を確認し、
出来ればおにぎりも作っておく事をおすすめします。

ラーメン大好きな隊員が夜食にラーメンを食べすぎてラーメンのストックが底を付き、
具無しで良いからとにかくラーメンを!と食べたがるが
食材の補給はできないし、「カン水」が無くて麺が作れない。
そこに別の隊員が知識と元素記号で
「ベーキングパウダーに水を混ぜると炭酸ガスが発生し、そこに塩を混ぜるとカン水に近いものが出来る」
と提案し無事に手打ちラーメンが完成。
仕事のオーロラの観測そっちのけでラーメンをすするというのが印象的でした。
ものっすごくラーメンが食べたくなります。
(本にもそのモデルとなったらしきラーメン大好き隊員の大食い話が載っていますが
越冬隊終了後、胃潰瘍で胃袋の何分の一かを切除することになったという悲しいオチが……)

棒に刺した塊肉に火をつけてるやつ「こんな事が本当に出来るのだろうか?」と思ってたら本当にやっててびっくり。
本ではステーキじゃなくて薄切りにして牛のたたきとして出していましたが。
伊勢海老の件は本と映画で全く違うエピソードでした。
見比べても楽しいですね!

最近ドラマ化もされていたようで(こちらは未見)、アマゾンプライムビデオで見られるみたいです。


こっちは『面白南極料理人』


さて本の方、『面白南極料理人 笑う食卓』
こちらは第二弾で前作は未読でしたが映画の元になったエピソードも多数あり、逆に第一弾には何が書かれているのかというと、
まえがきによれば前作はダイジェスト版で、レシピも結構いい加減らしい。本当かな?(笑)

この『面白南極料理人 笑う食卓』
各エピソードにレシピが付いているので
実際に作ってみることも可能なのです(たぶん)

意外と簡単そうでやってみたい
「雪上車のわがままリクエスト」の炊飯器で作る中華ピラフ
アイデア料理では
「楊貴妃の涙」の(皮で包む作業が間に合わず、即興のアイデアで片栗粉をまぶして蒸し上げた)皮無しシュウマイ・楊貴妃の涙
「南極名物ニ泊三日鍋」の、残り汁で次々出来る三種の鍋と最後のカレー
あと、ラーメンの上に乗せる簡単チャーシュー食べたい!
……などなど31のレシピが掲載されています。

他にもスルメを調味液に漬け込んで柔らかく復活させる方法やガーリックトーストの手軽な作り方などの小ネタもあるのでちょっと試してみたくなりますね。

引きこもりのお供に『面白南極料理人(笑う食卓)』
−50℃の氷に囲まれた世界で作業する隊員たちに思いを馳せつつ
あったかい布団の中で読んでみてはいかがでしょうか。
外出自粛で家族の食事作りに悩む人にもヒントになる……かも?

ちなみに、原作の著者のイメージは豪快面白おじさんであり、1ミリも映画のニシムラくん(堺雅人)がよぎる事はないので
映画の堺雅人が素敵だわ!原作も読んでみようかしら。系の方にはあまりおすすめしません。

| | コメント (2)

2020年3月22日 (日)

【本】大切な人を守る サバイバルの技術/かのよしのり

喉元過ぎれば熱さを忘れるとはよく言ったもので
渦中のコロナ対策すら中だるみしてきた雰囲気を感じる昨今。
そんな時でも忘れちゃいけない地震や台風への備え!

去年の台風の時、強風で怖い思いをしたのに学んだ事と言えば
現実に恐怖が迫っている時にほん怖のような幽霊の怖い話を見てもあまり楽しめないことと
ネットのライブカメラによると長野県には「ねずみ」という地名があってちょっと良いなと思ったことのみ。
このままではいかん!ということでこんな本を買ってました。
トイレットペーパーは何千ロール貯め込んでも燃えたら終わりですけど、
知識は死ぬまで役に立ちますからね。

『大切な人を守る サバイバルの技術 身近なものを徹底活用して生き延びる』
著 かのよしのり

「大切な人」とか居もしないのに見栄を張って買ったわけではなく
怪我なんかの応急処置とかが載ってそうな感じだったので……。

遭難、地震、テロなど様々なシチュエーションに対する対策や心得
方角を知る方法や水の確保のような普通のサバイバル的なものから
家や出先で地震が起きた時の対処法、逃げ場のない所での落雷の時のしゃがみ方、
爆発が起きたときの隠れ方、銃撃された時の隠れ方、
武器の作り方やラクダの乗り方(!)まで。

各項目見開きで文章が半分、イラスト・写真が半分の構成
新書サイズでオールカラー、文章も短めにまとまっていて読みやすいです。

詳しい手順というよりは導入という感じで
実践するにはもうちょっと踏み込んだ知識が必要だったり
無人島やらクマ対策やら
実践できるチャンスがあるのか疑問に思ってしまうものも多々ありますが
出先での地震や落雷、怪我、火傷などは実際に起こり得るので
こういう事態が起きたらこんな対策がある、というのをほんの少しでも知っておけば
何かしら役に立つかもしれないですね。
タイトルからすると怪我の対応とかはもうちょっと詳しく見たかったですが。

非常用持ち出し袋に入れる本というよりは地震などの瞬間に備えて平和な時に読んでおく本でした。
著者によると本を読むだけでは駄目で、普段から講習に参加したり、キャンプで火起こし等
実践して経験を積みましょうということです。

私は寝る前に読んでは「船が沈没!」「無人島に上陸!」とかを妄想しながら寝たり(平和な楽しみ)
本に乗っている米陸軍式の袖まくりを実践しながら風呂掃除してます。
この袖まくり、本を買わなくてもアマゾンの商品ページで見られるという太っ腹ぶり。

「獲物を狩る弓をつくる」という項目には「難しいので平和なときに練習する」とか書かれていて
平和な時に棒に熱を加えて弓作ってる奴が居たらご近所の平和が危ないような気も……。
(もちろん違法にならないよう注意されています)

こういう、役に立ちそうなようなそうでもないようなやつ、
昔ディスカバリーチャンネルのサバイバル番組にハマっていた血が騒ぎます。
実は、超インドア人間のくせにサバイバルやキャンプ系の番組が好きで
キャンプすらも行かないのにファイヤースターターとか持ってますからね。
一回も使った事ないけど!!

非常時の持ち出し品リストもあるので自宅の備えの参考にも。
パラシュートコードやカラビナには(使い方がわかる人だけ)と書かれていて
ちくしょう!教えてくれよ!って感じです。
もっと詳しい特殊部隊とかの本もそのうち買おうかな。

でもやっぱり平和が一番。
だって弓とか必要な世界になったらバイクに乗ったモヒカンが来て殺されるじゃん!
何事も起こらない事を祈るばかりなのでした。

| | コメント (3)

2011年11月29日 (火)

【本】リセット/北村 薫

リセット/北村 薫

こんなにうまい話があってたまるか!!

もうね、なんていうか、

…………うらやましいいいい!!!

物語はお嬢さん方の日常生活から始まり、
淡い初恋から戦争体験記になり……と、ここまでが長く、
中々「リセット」の意味すらわからないので好みが分かれそう。

宝塚を見たとか、どんな本を読んだとか、歌がどうとか……
自分はこういった日常話が好きなほうなので、
淡々と綴られる話も興味深く読めましたが、それでも
「今、何の本読んでるんだっけ?」と表紙をチラ見したり。

好きな男の子とのちょっとした思い出を後生大事にする
おくゆかしい女の子が可愛いです。

巻末に「啄木カルタ(絵は中原淳一)」の絵札が
掲載(白黒ですが)されているのも良いですね。
“ことばはいまも”という歌も作品にとても合っています。

「時と人」シリーズ(シリーズといっても、人物や舞台につながりは無い)
「スキップ」=女子高生が寝て起きたらおばさんになってる
「ターン」=同じ一日を繰り返す、自分しか居ない世界に閉じ込められる

二作と比べると、タイトルが何か違うような。
だって全然リセットしてないんだ。
ネタバレになるけど「リインカネーション」じゃ……?

とにかく、失笑してしまうほど上手くまとまる話ですが、
男が丸儲けで超うらやましいぞ!

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年11月13日 (日)

【本】迷宮美術館

急に寒くなりましたね。
ああ、こたつが恋しい……。

これだけ寒いと、家から出たくないですよね!
(暑い時も同じような事を言っていますが……笑)
そこで、家の中でやることといったらやはり読書かゲーム。
漫画を読むのも良いんですが、家にある漫画はこれでもかというほど読み返して読み返して読み返し尽してしまっている。

おまえは子供か!とツッコミを受けない為にも、少しばかり知的な午後を過ごそうと、
今日は何年か前に買って寝かせていた「迷宮美術館」という本を出してきました。

NHKの番組を本にしたもので、絵画の紹介とちょっとしたクイズで構成されています。
(なぜか二巻と三巻だけ購入)

これがなかなか面白い!

絵も大きいのでパラパラ見るだけでも楽しいし、
宗教画から浮世絵・彫刻など、幅広く扱われているので新しい出会いもあるかも。
個人的に好きな歌川国芳やミュシャが載っているのも嬉しい。

情報量は少ないのですが、すっきりした紙面でむしろ読みやすいので良しとしましょう。
時折挟まるクイズは、枠で囲ってあるので見付けやすく、クイズだけをサッと見ていく事も可能。
まさかモディリアーニが線路の枕木をパクって彫刻を作っていたとは思わなんだ。

本屋で見かけて購入したので、実は元の番組を見たことがないんですよねぇ……。
面白そうだよなぁ、再放送やらないかなー。

そんな事を思いながら、ぬくぬく布団にくるまっていたらいつのまにか寝ていて
……もう夜、明日は月曜。
有意義な午後だった……のか?
すごく、頭が痛い……。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年11月 4日 (金)

本【トリツカレ男/いしいしんじ】

トリツカレ男/いしいしんじ

一つの事に夢中になると、まわりが見えない、他の事が手に付かない、
まるでトリツカレたようになってしまう男、ジュゼッペ。
あるときはオペラ、あるときは三段跳びにとりつかれ、
大会で一位になれる程の実力を身につけても、
別の事に“トリツカレ”たら、大会もすっぽかす。
ある日、公園で見かけた女の人に一目惚れし……

タイトルだけだと怖い話かと思ってしまいますが、
童話風恋愛モノの美談でした。

えー、とてもいい話だなー、と思いましたよ。
まさに努力は必ず報われるって感じですね。

しゃべるねずみが出てきたりと、童話のような雰囲気で
NHKでも映像化できそうなおりこうさんストーリーというか……。
うまく話が運びすぎて印象に残らない気も。

全力で一生懸命頑張るのはすごく良いんだけど、
クライマックスに向けてうまくまとめすぎて、
女の子と出会う前に夢中になった事も全部
伏線みたいになっていて「何一つ無駄な事が無かった」感が
なーんか気に食わないんですよねぇ。

ラブストーリーの方に重点を置きたい場合には良いかもしれないが、
私のようなひがみ根性丸出しの人間には「それでいいの?」とか思ってしまう。

本が薄い分価格も安いので、
夏のキャンペーンや福袋の対象商品に入ってる時に買うのがおすすめです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年10月22日 (土)

【絵本】どうぶつえんができた

突然ですが、私は絵本が好きです!
昔読んだ絵本を読み返してみると、もう、面白いのなんの。
幼少期の私が爆笑して繰り返し読んでいた本が、
周囲ではあまり知られていないようなのでご紹介。

5~7歳児向けとなっていて、絵本というか児童書?
たぶん有名だと思うんですけど、
5~7歳児でも絶対にどこかしら突っ込みたくなるはず。

「どうぶつえんができた」
(作、寺村輝夫 絵、和歌山静子 )

おむくんが、とむくんに いいました
「ねえ、とむくん どうぶつえんをつくろうよ」

Photo
突拍子もなく、しかもファックのポーズをしている(ように見える)おむくんの提案に
とむくんが賛成する事から物語が始まります。

色々あって、二人は別々に旅立ちます。
とむくんは好きな動物を、おむくんは象を捕まえる約束です。
“山をこえ川をこえ、うんと遠いところへ”と急ぐおむくん。
ゾウまで陸続き……さては日本じゃない……!?

一方とむくんはその辺でぶらぶら動物を探し始めると、
早速何かの「たまご」を発見!

「おおきなたまごでした。にわとりのたまごではなさそうです」
これは重要な伏線!

とりあえず持って歩いていくと、ネコが登場。
2
とむ「やあ、ねこくん。ぼくと一緒においでよ。動物園を作るんだ」

ねこ「ぼく、おなかがすいて歩けないよ。
とむくんが持ってるたまごをくれたら一緒に行くよ」

あ、喋れるんですね。“捕まえる”っていうか勧誘だね。
“とむくん”って名前知ってるってことは知り合いか?


たまごをあげると、ペロッとまる飲みして腹を満たしたネコが仲間になったのです。
が、

少し歩くとイタチが居て

「ぼく、おなかがすいて歩けないよ。
とむくんがつれているねこをくれたら一緒にいくよ」

とむくんはネコをあげました。

えっ!?
22
※画像はイメージです

そして丸飲みにされるネコ。
とむくん……ネコに対して何の感情もないのか!
目の前で商談が成立した時のネコは一体どんな気持ちだったのか……ブルブル
にわかに残酷わらしべ長者の体を成してきた物語はまだまだ続きます。

次はキツネが「おなかがすいて歩けないよ」
キツネがイタチを丸のみ
その次はクマが「おなかがすいて」
クマがキツネを丸のみ

そしてトラが「おなかが……」

いままでホイホイ動物を与えてきたとむくんもさすがに考えます。

「クマをあげたらペロッと飲みこんじゃうだろうな。
そんなことをしてたら、いつまでたっても動物が集まらない」

そもそもトラがクマを丸飲み出来るのか
とにかく今回とむくんは
「クマはあげないよ」

トラ「うおーっクマをくれなければとむくんをのんじゃうぞ!」

うおーっ!!
「とむくんはびっくりしました。のまれたらたいへんです」
余裕を感じさせる文章。大変どころの騒ぎじゃないような……
でも、ネコやキツネには毎回やってきた事だぞ!
「あげるよ あげるよ」
そしてペロッと飲まれるクマ
「しばらく行くとライオンに会いました」
「やあ、ライオンくん。僕と一緒においでよ。動物園を作るんだ」

ライオン「おなかがすいて(以下略」

全く学習していないとむくん、またしても考えます。
丸飲み、集まらないうんたら
「トラはあげないよ」

先程と全く同じ展開でトラをあげることになり、結局丸飲み。
そしてしばらくライオンと歩いていると、
新展開!
「がおー ごおーっ。ぼくは、まだおなかがいっぱいにならないよ。
とむくんをのんじゃうぞ」

「たすけてくれっ」逃げるとむくん
3 良い逃げっぷり……(笑)
絶体絶命!どうなるとむくん!

お話の途中ですが、おむくんと中継が繋がっていまーす。
おむく~ん。

「川を渡って、森を抜けて、山を登って
ずっと向こうにいったらゾウがいました」

……あっさり言うね。

ゾウ「ぼく、おなかがすいてあるけないよ。
なにか食べ物をくれたら一緒に行くんだけど……」

おまえもか!
飢餓が深刻!

おむ「いま、ここには何にも持ってないよ。
だけど、きみは動物園の人気者になるんだぜ。
食べ物なんかいくらでも貰えるさ」

「ゾウは喜んでおむくんを背中にのせました」

あっさり!なんか、オツベルと象を思い出すなぁ
おむくんの喋り方も“さ”とか“だぜ”とか、何となくペテン師のようだ。

ゾウに乗ったおむくんが町の方に行くと、
皆さんお待ちかね
「きゃーっ!たすけてくれぇ!」
と、ライオンから逃げるとむくんの姿を発見

おむくんの命令でゾウが鼻を「びしりっ」とうちつけ、
あしで蹴飛ばしてフィニッシュ。
ライオンがゴロゴロ転がった先には
4 大迫力のカラー
おおきな口のカバ!

ライオンは、カバのお口にホールインワン!
しかもこのカバ、ライオンを食ったくせに、
おむくんの誘いを“面倒だから行かない”と断る。

これでとむくんの集めた動物はゼロになり、
敗北者とむはゾウの檻を作る奴隷と化す。

しかし、物語はまだ終わっていなかった!!
再び現われて暴れるカバ!
いったいカバの身に何が!?
おむとむのどうぶつえんをつくるという大きな野望は、いったいどうなってしまうのか!

衝撃の結末はあなたの目で確かめて下さい!

チラッと見せると……
5
なぜか皆さん素敵なまつげをお持ちで……。
あ、右下にいるのは……!?

図書館などで見つけたらぜひ読んでみて下さい。
緑色の表紙が目印です!

どうぶつえんができた (日本の創作幼年童話 1)

| | コメント (0) | トラックバック (0)