書籍・雑誌

2011年11月29日 (火)

【本】リセット/北村 薫

リセット/北村 薫

こんなにうまい話があってたまるか!!

もうね、なんていうか、

…………うらやましいいいい!!!

物語はお嬢さん方の日常生活から始まり、
淡い初恋から戦争体験記になり……と、ここまでが長く、
中々「リセット」の意味すらわからないので好みが分かれそう。

宝塚を見たとか、どんな本を読んだとか、歌がどうとか……
自分はこういった日常話が好きなほうなので、
淡々と綴られる話も興味深く読めましたが、それでも
「今、何の本読んでるんだっけ?」と表紙をチラ見したり。

好きな男の子とのちょっとした思い出を後生大事にする
おくゆかしい女の子が可愛いです。

巻末に「啄木カルタ(絵は中原淳一)」の絵札が
掲載(白黒ですが)されているのも良いですね。
“ことばはいまも”という歌も作品にとても合っています。

「時と人」シリーズ(シリーズといっても、人物や舞台につながりは無い)
「スキップ」=女子高生が寝て起きたらおばさんになってる
「ターン」=同じ一日を繰り返す、自分しか居ない世界に閉じ込められる

二作と比べると、タイトルが何か違うような。
だって全然リセットしてないんだ。
ネタバレになるけど「リインカネーション」じゃ……?

とにかく、失笑してしまうほど上手くまとまる話ですが、
男が丸儲けで超うらやましいぞ!

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2011年11月13日 (日)

【本】迷宮美術館

急に寒くなりましたね。
ああ、こたつが恋しい……。

これだけ寒いと、家から出たくないですよね!
(暑い時も同じような事を言っていますが……笑)
そこで、家の中でやることといったらやはり読書かゲーム。
漫画を読むのも良いんですが、家にある漫画はこれでもかというほど読み返して読み返して読み返し尽してしまっている。

おまえは子供か!とツッコミを受けない為にも、少しばかり知的な午後を過ごそうと、
今日は何年か前に買って寝かせていた「迷宮美術館」という本を出してきました。

NHKの番組を本にしたもので、絵画の紹介とちょっとしたクイズで構成されています。
(なぜか二巻と三巻だけ購入)

これがなかなか面白い!

絵も大きいのでパラパラ見るだけでも楽しいし、
宗教画から浮世絵・彫刻など、幅広く扱われているので新しい出会いもあるかも。
個人的に好きな歌川国芳やミュシャが載っているのも嬉しい。

情報量は少ないのですが、すっきりした紙面でむしろ読みやすいので良しとしましょう。
時折挟まるクイズは、枠で囲ってあるので見付けやすく、クイズだけをサッと見ていく事も可能。
まさかモディリアーニが線路の枕木をパクって彫刻を作っていたとは思わなんだ。

本屋で見かけて購入したので、実は元の番組を見たことがないんですよねぇ……。
面白そうだよなぁ、再放送やらないかなー。

そんな事を思いながら、ぬくぬく布団にくるまっていたらいつのまにか寝ていて
……もう夜、明日は月曜。
有意義な午後だった……のか?
すごく、頭が痛い……。

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2011年11月 4日 (金)

本【トリツカレ男/いしいしんじ】

トリツカレ男/いしいしんじ

一つの事に夢中になると、まわりが見えない、他の事が手に付かない、
まるでトリツカレたようになってしまう男、ジュゼッペ。
あるときはオペラ、あるときは三段跳びにとりつかれ、
大会で一位になれる程の実力を身につけても、
別の事に“トリツカレ”たら、大会もすっぽかす。
ある日、公園で見かけた女の人に一目惚れし……

タイトルだけだと怖い話かと思ってしまいますが、
童話風恋愛モノの美談でした。

えー、とてもいい話だなー、と思いましたよ。
まさに努力は必ず報われるって感じですね。

しゃべるねずみが出てきたりと、童話のような雰囲気で
NHKでも映像化できそうなおりこうさんストーリーというか……。
うまく話が運びすぎて印象に残らない気も。

全力で一生懸命頑張るのはすごく良いんだけど、
クライマックスに向けてうまくまとめすぎて、
女の子と出会う前に夢中になった事も全部
伏線みたいになっていて「何一つ無駄な事が無かった」感が
なーんか気に食わないんですよねぇ。

ラブストーリーの方に重点を置きたい場合には良いかもしれないが、
私のようなひがみ根性丸出しの人間には「それでいいの?」とか思ってしまう。

本が薄い分価格も安いので、
夏のキャンペーンや福袋の対象商品に入ってる時に買うのがおすすめです。

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2011年10月22日 (土)

【絵本】どうぶつえんができた

突然ですが、私は絵本が好きです!
昔読んだ絵本を読み返してみると、もう、面白いのなんの。
幼少期の私が爆笑して繰り返し読んでいた本が、
周囲ではあまり知られていないようなのでご紹介。

5~7歳児向けとなっていて、絵本というか児童書?
たぶん有名だと思うんですけど、
5~7歳児でも絶対にどこかしら突っ込みたくなるはず。

「どうぶつえんができた」
(作、寺村輝夫 絵、和歌山静子 )

おむくんが、とむくんに いいました
「ねえ、とむくん どうぶつえんをつくろうよ」

Photo
突拍子もなく、しかもファックのポーズをしている(ように見える)おむくんの提案に
とむくんが賛成する事から物語が始まります。

色々あって、二人は別々に旅立ちます。
とむくんは好きな動物を、おむくんは象を捕まえる約束です。
“山をこえ川をこえ、うんと遠いところへ”と急ぐおむくん。
ゾウまで陸続き……さては日本じゃない……!?

一方とむくんはその辺でぶらぶら動物を探し始めると、
早速何かの「たまご」を発見!

「おおきなたまごでした。にわとりのたまごではなさそうです」
これは重要な伏線!

とりあえず持って歩いていくと、ネコが登場。
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とむ「やあ、ねこくん。ぼくと一緒においでよ。動物園を作るんだ」

ねこ「ぼく、おなかがすいて歩けないよ。
とむくんが持ってるたまごをくれたら一緒に行くよ」

あ、喋れるんですね。“捕まえる”っていうか勧誘だね。
“とむくん”って名前知ってるってことは知り合いか?


たまごをあげると、ペロッとまる飲みして腹を満たしたネコが仲間になったのです。
が、

少し歩くとイタチが居て

「ぼく、おなかがすいて歩けないよ。
とむくんがつれているねこをくれたら一緒にいくよ」

とむくんはネコをあげました。

えっ!?
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※画像はイメージです

そして丸飲みにされるネコ。
とむくん……ネコに対して何の感情もないのか!
目の前で商談が成立した時のネコは一体どんな気持ちだったのか……ブルブル
にわかに残酷わらしべ長者の体を成してきた物語はまだまだ続きます。

次はキツネが「おなかがすいて歩けないよ」
キツネがイタチを丸のみ
その次はクマが「おなかがすいて」
クマがキツネを丸のみ

そしてトラが「おなかが……」

いままでホイホイ動物を与えてきたとむくんもさすがに考えます。

「クマをあげたらペロッと飲みこんじゃうだろうな。
そんなことをしてたら、いつまでたっても動物が集まらない」

そもそもトラがクマを丸飲み出来るのか
とにかく今回とむくんは
「クマはあげないよ」

トラ「うおーっクマをくれなければとむくんをのんじゃうぞ!」

うおーっ!!
「とむくんはびっくりしました。のまれたらたいへんです」
余裕を感じさせる文章。大変どころの騒ぎじゃないような……
でも、ネコやキツネには毎回やってきた事だぞ!
「あげるよ あげるよ」
そしてペロッと飲まれるクマ
「しばらく行くとライオンに会いました」
「やあ、ライオンくん。僕と一緒においでよ。動物園を作るんだ」

ライオン「おなかがすいて(以下略」

全く学習していないとむくん、またしても考えます。
丸飲み、集まらないうんたら
「トラはあげないよ」

先程と全く同じ展開でトラをあげることになり、結局丸飲み。
そしてしばらくライオンと歩いていると、
新展開!
「がおー ごおーっ。ぼくは、まだおなかがいっぱいにならないよ。
とむくんをのんじゃうぞ」

「たすけてくれっ」逃げるとむくん
3 良い逃げっぷり……(笑)
絶体絶命!どうなるとむくん!

お話の途中ですが、おむくんと中継が繋がっていまーす。
おむく~ん。

「川を渡って、森を抜けて、山を登って
ずっと向こうにいったらゾウがいました」

……あっさり言うね。

ゾウ「ぼく、おなかがすいてあるけないよ。
なにか食べ物をくれたら一緒に行くんだけど……」

おまえもか!
飢餓が深刻!

おむ「いま、ここには何にも持ってないよ。
だけど、きみは動物園の人気者になるんだぜ。
食べ物なんかいくらでも貰えるさ」

「ゾウは喜んでおむくんを背中にのせました」

あっさり!なんか、オツベルと象を思い出すなぁ
おむくんの喋り方も“さ”とか“だぜ”とか、何となくペテン師のようだ。

ゾウに乗ったおむくんが町の方に行くと、
皆さんお待ちかね
「きゃーっ!たすけてくれぇ!」
と、ライオンから逃げるとむくんの姿を発見

おむくんの命令でゾウが鼻を「びしりっ」とうちつけ、
あしで蹴飛ばしてフィニッシュ。
ライオンがゴロゴロ転がった先には
4 大迫力のカラー
おおきな口のカバ!

ライオンは、カバのお口にホールインワン!
しかもこのカバ、ライオンを食ったくせに、
おむくんの誘いを“面倒だから行かない”と断る。

これでとむくんの集めた動物はゼロになり、
敗北者とむはゾウの檻を作る奴隷と化す。

しかし、物語はまだ終わっていなかった!!
再び現われて暴れるカバ!
いったいカバの身に何が!?
おむとむのどうぶつえんをつくるという大きな野望は、いったいどうなってしまうのか!

衝撃の結末はあなたの目で確かめて下さい!

チラッと見せると……
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なぜか皆さん素敵なまつげをお持ちで……。
あ、右下にいるのは……!?

図書館などで見つけたらぜひ読んでみて下さい。
緑色の表紙が目印です!

どうぶつえんができた (日本の創作幼年童話 1)

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2011年9月 8日 (木)

【ニッチな世界】脱皮コレクション

本屋の図鑑コーナーで発見!
「脱皮コレクション」

これはいいものですね。

蛇、蟹などの脱皮途中、セミの孵化……
とにかく「脱皮」を集めた写真集。
昆虫・爬虫類好きにはたまらない一冊!

脱皮後の柔らかいカニ……(*´Д`)ハァハァ
脱皮直後に共食いされてる写真なんかも……(*´Д`)ハァハァ

嗚呼、うっふんひも……

【ぷりぷり県豆知識】蛇の抜け殻の事を「うっふんひも」という。
             吉田戦車氏の漫画、ぷりぷり県より。

少し前に「昆虫顔面図鑑 日本編」 なる物もテレビで特集されていましたが、
こういう特殊な感じが今流行りなのかな?
ニッチな需要ってやつ?

「透明標本」っていうのも気になってます。
これは多分買う!




昆虫がエサを食ってるシーンだけ集めた図鑑とか見てみたいですね。
どんな物を食べて生きているのか、勉強にもなるし!

よくNHK教育でやるような「青虫が葉っぱ食べる映像」DVDとかもあれば良いな……。
だんだん筋だけになっていく葉っぱ……想像しただけでも(*´Д`)ハァハァ

ニッチ市場から目が離せない!!

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2011年5月 4日 (水)

本【まだある。~文具・学校編~/初見健一】

まだある。~文具・学校編~

今でも“まだある”懐かしの文房具をまとめたシリーズ。
全商品のカラー写真があり、コラムがまた面白い。

先に読んだ「食品編」は、パッケージがリニューアルされているものが多かったですが、
学校で使うような文具って昔からほとんど変わってないんですね。
おどうぐばこ、クレヨン、紅白帽、学習帳……
写真を見るだけでもめちゃくちゃ懐かしい!

幼稚園や小学校で使っていた文具は、親が買ってきたものや学校で配布されたものが多いので
この本で見て初めて自分が使っていたハーモニカが「トンボシングル」だった事を知った。
他メーカーのハーモニカも載っているけど、橙色のケースを見てピンときた!
このように、同じ商品でも多数のメーカーの物が載っているので、自分が使っていたものが見つかると嬉しい。
幼稚園の時に使ってた「ヤマト糊」の匂いとか、表紙にも載っている黄色い顔の糊(あれは犬らしい)は目にした事はあっても一度も使ったことがないなぁ、とか、
学習帳は「トーカイグラフィック」だったから、ジャポニカ学習帳のCMを見るたび謎の嫉妬心を感じていたな、とか
色々思い浮かんできてたまらなく懐かしい。
友達が使っていたものなんかも結構憶えているものですね。

学習ルーペ(虫めがね)のコラムに書いてあった「発火実験」(虫めがねで光を集めて紙を燃やすやつ)
これを読んで、小学生時代に授業でこの実験をやった事を鮮明に思い出した。
グループで外に出て、校庭やらで実験に励んだが、
その日は曇りだったのか、なかなかうまくいかず、
虫めがねを手にした私たちのグループはなぜか「あきらめかけたその時」の寸劇を始めた。
よくテレビであるような、時間ギリギリになって諦めかけた時にナレーションが入って~みたいな。
「あ~もう駄目だ」(チラッ
「やっぱり無理だったんだ」(チラッ
「諦めよう……」(チラッ
口々に諦めの言葉を吐くグループ。
傍から見たらただのネガティブ集団だが、

皆が諦めかけたその時!

授業時間が終わり、結局失敗に終わった。
世の中テレビの演出のようには上手くいかない、という教訓を胸に大人の階段を昇った出来事でした。
簡単に言うと……みんなバカだったんだな。
そしてピュアだった小学生も、テレビを見ては「どうせヤラセだろう」や「うそくせ~」などとほざく大人になりましたとさ。

こんな懐かしい思い出がたくさん浮かんでくる一冊です!

良い思い出ばかりとは限りませんけどね……。

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2011年4月26日 (火)

本【まだある。~食品編~/初見健一】

まだある。~食品編~/初見健一

タイトルの通り、昔ながらの商品でまだある(製造・販売されている)物を紹介した本。
見開きで左に写真、右にコラム。
コラムは短いながらも思い出あり情報ありで知らない商品でも楽しく読める。

写真は現在手に入るものなので、昔とは違うパッケージになっているものが多く、視覚的な懐かしさよりはコラムにCMソングが書いてあったりするのが懐かしくて嬉しい。

「ライオネスコーヒーキャンディー」なんて、見ただけであの味が蘇ってきた。
「♪ライオネスコ~ヒ~キャ~ンディ~」のCMソングも脳内再生。
あれは、たま~~に貰って食べる飴のイメージだが、久々に食いたいな。
「純露」とか「チャオ」とかもまだあるんだなぁ……食いたい。

殆どが味も鮮明に思い浮かぶ程身近なもの。さすがロングセラー商品。

飴以外にも“俺たちのスイーツ”の大定番「ホームランバー」や、
フィリックスガム(10円の赤いガム)
解体するのが楽しすぎる「かにぱん」(ちょっと焼いて食べるのが好き)
赤い筒に入った甘辛スナック「ピッカラ」

挙げていけばきりがないのですが、
「まだあるんだ」→「食いたい」のコンボが異常発生するので注意。

コンビニやスーパーで普通に目にしている商品にも長い歴史が……!みたいな新しい発見もあり、ページを捲るたびにニヤニヤしたり。
昔の写真も載せて欲しかったけど(新旧で並べるとか)小さい文庫本だし、そもそも資料自体が残ってないものとかもあるのでしょう。

「食品編」の別に「駄菓子編」も出ているようなので、
もっと細々したお菓子が見たければ「駄菓子編」が良いでしょう。
一緒に並んでれば買ったのになぁ……ぶたメンとかが載ってるんだろう。

「食品編」に載っていたクッピーラムネや10円ガムって駄菓子ではなかったのか?
別にどっちでもいいけど……。

「文具編」も一緒に購入したのでこちらも後日書くと思います。

アマゾンで検索したら、シリーズが多数発売されている上に「食品編その2」がでていたりして驚き。
「おやつ編」とか、違いがいまいちわからんがそのうち買ってみたい。

サクマ製菓 チャオ復刻版 90g×10袋
味覚糖 純露 120g×10個
10袋はさすがにいらん……。
チャオはダイソーにあったような気がしないでもない。

オススメの「ピッカラ」甘辛でおいしい。
サクサクコーティングされたカシューナッツが入ってるのが良い!

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2011年2月 9日 (水)

本【吉田自転車/吉田戦車】

吉田自転車/吉田戦車

『伝染るんです。』『ぷりぷり県』等々、素晴らしく意味不明で最高に面白い漫画を描いている吉田戦車先生のエッセイ本。
挿絵は文庫版のせいか白黒ですが、文章だけでも十分面白い。

変な事でも、もっともらしく飄々と書いているのが吉田戦車らしい。
高圧的なようでもありバカっぽくもあり、なんだか好きです。

内容は主に自転車に乗って蕎麦屋に行くとか、ラーメンを食ったりとか、
高菜うどんを食って怒られたりとか、スイトンはパスタだとか、
吉田戦車本人が愛車「ナイスバイク号」に乗ってうろうろする様を自由に書いている。
(本当は麺を食う以外の事も色々書いてあります。

自転車に乗る事をやたらに褒めるわけでもなく、
適当に買った適当な自転車に適当な名前を付けて乗ってる感じ。
足が痛くなれば電車にも乗る。

そんな、ゆるく自転車でうろついた記録が書かれていて、
現実的な出来事が中心で内容も短めなのでちょっと物足りないと感じる人もいるかも?

はまり道 』の後半に収録されていたエッセイの「近所の犬と勝手にどこかに行ったり」するような
何が本当で何が嘘なのか分からないような面白さではないからだと思うが、
“あの漫画”を描いている吉田戦車の日常を垣間見れるという点は良い。
今から健康の為に自転車に乗ろう!とか思ってる人は
……別に読んでも読まなくても良いと思います。

他にも「吉田~車」シリーズがありますが、
ちょうど「吉田自転車」の新作の情報が来ていました!電子書籍ですhttp://electricbook.co.jp/
試し読みあり。

ところで、本文中にも書いてありますが、
たとえ自転車でも飲酒運転は犯罪ですよ!
昔は車ですら飲酒運転してる人が多かったからなぁ……。
新作ではやってない事を願ってます!

はまり道に収録されていたエッセイ、現在は「なめこインサマー」で読めるようです。
テントを押す話とかすごく好きです。

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2010年11月16日 (火)

本【瞬きよりも速く/レイ・ブラッドベリ】

瞬きよりも速く/レイ・ブラッドベリ

21編収録の短編集。
収録数は多いが、一編が短くテンポも良いのでさらっと読める。
それぞれ違った味のある作品ですが、数が多いので、
特に気に入ったもののあらすじと感想だけ。

「 ザハロフ/リヒタースケールV」
かつての災害の裏に隠された、建築家達の巨大な陰謀!

「またこのざまだ」
家の前で毎晩繰り返される映画のワンシーン

おばあさんのドキドキが伝わってくるような良い話です。

「石蹴り遊び」
普通の青春小説といった感じですが、朝の空気や自然の描写が良い。
大人の階段のーぼるー♪

「フィネガン」
森で行方不明になった子供が体中の血を抜かれて発見された。
犯人は……

扉の収集家って設定がすでに好き。
そして恐ろしく巨大な……

「優雅な殺人者」
表向きは仲の良い夫婦、実はお互いを殺そうと企んでいる。

夫婦が面と向かって殺しの計画を練り合い、周囲では怪我人が出、メイドが死に……。
“仲良くケンカ”の高レベル版。コミカルだが、巻き込まれたらたまったものじゃない。

「墓場の土」
“無料の土”の看板を見て墓場を訪ねた青年に老人が語る奇妙な話。

ちょっと怖い話?
無料でも遠慮してしまう土がもたらしたもの……それは!

「九年目の終わりに」
結婚してから九年目が終わる朝、妻が夫に告げた別れ。
“細胞から睫毛に至るまで全てが新しく生まれ変わった”と言う妻は出て行こうとする。
その時夫は……

夫の「ちょい待ち!」に笑う。爽やかな夫婦ですね。

「交歓」
青年が20年ぶりに訪れた街は変わってしまっていた。
図書館と司書を除いて……。

ちょっと感動的な話。
あぁ、自分も図書館に通っていれば良かったのに。

「失われた街道」
ドライブ中に見つけた旧道に入り込んだ家族。

なんだかせつない忘れられた地。
最後はCMみたいな滑稽さがまたせつない。
関係ないけど、オレンジクラッシュってうまそうだ。

他にも、
「芝生で泣いてる女」や、
見た目美しい青年が実は爺、な「究極のドリアン」
タイムマシンで作家を尋ねる「最後の秘跡」
鳥が囀るメロディで作曲家「レガートでもう一度」
等々、少し不思議で懐かしいような世界が短い中にギュッと詰まっている。
ちょっと怖いSFを期待して手に取った本でしたが、
思ったより「素敵なファンタジー」的要素が強く、これはこれで楽しめました。

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2010年10月11日 (月)

本【のはなしさん/伊集院 光】

のはなしさん/伊集院 光

「のはなし」「のはなしに」に続く第三弾
「3」の意味の「さん」だけど、すごく丁寧な言い方みたいで面白い。

「のはなし」の文庫が分冊、しかも写真まで収録された事でヘソをまげていたのでかなり迷ったんですが、
今まで発売された「のはなし」は文庫も含め、
全て(しかも発売日に)買っているので、
やっぱり欲しくなって買ってしまいました。しかも発売日に。

普通に本屋さんで購入したが、アマゾンで買えばポイント還元があった……
そういう事は考えないようにしよう。

内容は期待を裏切らず面白いので満足。

大人子供女性男性問わず楽しめると思う。
ラジオリスナーにも、もちろんオススメです、
(誕生日プレゼントの話は確かラジオでも聞いたので、
え……あれから5年経ってるの……?と軽く鬱になったりしましたが)

ラジオほどの暴走はないけど、その分しっかりまとまっている。
文章も堅すぎず読みやすいし、どの順番で読んでも良いので手軽。

食べ物だったり、子供時代の事だったり、共感出来る話も多くて
読みながら懐かしい気持ちになったり。

たとえば、おたふく風邪になって遠足に行けなかった「遠足」の話、
「長瀞(ながとろ)」にいったクラスメイトが愉快に遊ぶ様を想像し、
妙な劣等感を抱くというような話ですが、
自分にはそんな経験がないのに、
“長瀞で満面の笑みで楽しげに遊ぶクラスメイト”が目に浮かび、
想像上の長瀞の描写がまた笑える。
「クラスで一人だけ長瀞経験のない男」とか、すごい発想だ。

笑えるのは勿論、いい話やしみじみと考えさせる話、
子供時代のバカな話、くだらない事をじっくり考える話が多いが、好きなので良い。
名前が出るだけで軽く泣ける近藤君の話もありつつ、
タン塩が頻繁に登場したり、物事を考察したり、
ウルトラマン人形で想像力を養ったり、
最後「んー」の話には5代目円楽師匠の葬儀の事まで。

とにかく色々なジャンルの話が収録されていて、
読むまでどの方向に進むのかわからないので飽きない。

それぞれに面白いが、特に「た」行から「な」行の自分的ヒット率が高く、
「トーク力」(最近IJPでやった林田君の怖くない怪談話)とか、
「人形」「沼田君のあだ名」「覗き見」等々
「覗き見」は中古ゲームのデータに残った名前を見たり、
捨てられた漫画や物から、人のストーリーを覗き見、というか想像するもの。
こういうの好きなのでワクワクする。

短くて読みやすいが、むしろもっと読みたいとすら思う。
それはそれで結局良い塩梅なのかも。

「肉」の話の「ギザギザコリコリのアレ」は何だったの?
 
 

褒めすぎて気持ち悪いかもしれないので、見つけた脱字をメモしておきます。

50ページ「カキ氷」の話
種類は氷イチゴ、氷レモン、氷メロン、と無色透明の氷すいの四種類。
駄菓子のババアが年季の入った氷かきで、でかい氷を……

駄菓子「屋」が抜けている。
もしくはババア型の駄菓子が店を営んでいたのかもしれない。

ちなみに、私は何も考えていない子供だったのでブルーハワイ味ばかり食べていた。青いから。

76ページ「コンビニ」の話

それにしても、初期のコンビに比べてバイトの仕事自体もやたら増えてる気がする。

コンビニがコンビに!

前にラジオで言っていたアラビア数字と漢数字の使い方を指摘したりする人、頑張れー!

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